学校日記

朝会 その2

公開日
2013/12/05
更新日
2013/12/06

校長メッセージ

 12月5日(木)、朝会で次のような話をしました。

 12月4日から10日までは、「人権週間」です。今日は、「人権」の話をします。
 「人権」とは、何でしょうか。難しい言葉のような気がしますが、人権とは、「自分も他の人も大切にし合うこと」です。自分を大切にするのと同じように、人にも優しく思いやりを持って接することです。けっして、友達を無視する、悪口を言う、いじめるとか、あってはならないことです。
 「いじめ」は、相手の体をこわしていきます。人には、イヌの脳、ネコの脳、ヘビの脳という3つの働きがあります。イヌやネコの脳は、喜んだり悲しんだりといった気持ちを出すはたらきをする脳です。ヘビの脳は、人間の脳の一番根っこの部分にあります。この部分は、食べることや呼吸をすることなど、生きていく上で大切なはたらきをする脳です。いじめ続けられると、「ヘビの脳」がこわされていき、食べたり呼吸をしたりする力が弱くなり、その人の生きようとする気持ちをうばってしまうことになります。
 自分も他人も大切にし合うとは、どうすることでしょうか。だれもが友達のよい面を見抜く目をもってます。そのよい目を、かくさないで、素直に認めることが大切で、友達のよいことだと思ったことを見た時は、すぐに伝えてあげてください。
 最後に、詩を紹介します。教室に帰ったら、先生から詩についてお話を聞いてください。

     もうひとつの目        まど・みちお

  はたらきとおして
  こんなに小さくなった せっけんが
  あたしの目には どうしても
  せっけんの
  おばあさんのようには 見えない

  せっけんの
  あかちゃんのように 見えて
  かわいい

  ばかな目だなあ
  と 思うけれど

  そう 思うことが できるのは
  もうひとつの すばらしい目が
  見はっていて くれるからだ
 
  いつも
  あたしたち にんげんの
  心のまん中に いて