ちょっといいはなし (32)
- 公開日
- 2018/03/29
- 更新日
- 2018/03/29
5年生
明日が修了式という3月22日(木)の5時間目のことです。5年生の子ども達が校長室にやってきて、「自分たちの教室に来てください」と校長先生にお願いしました。校長先生は、明日は修了式だから、何かあるのかな?と思いながら、5年生の教室に行きました。
校長先生が5年生の教室に着くと、子どもたちがきれいに並んで立っていて、校長先生を拍手で出迎えてくれました。そして、「今から、校長先生の卒業式をします!」という代表児童の言葉が続きました。この3月末で定年退職を迎える校長先生に、5年生の子ども達が、教員生活の卒業式を企画してくれていたのです。
校長先生は、びっくりしましたが、もうすっかり感激して、子ども達の言葉や校歌斉唱を聞いているうちに、涙が出そうになりました。3年前、西山小学校に着任して、3年生のときから一緒に過ごしてきた子ども達が、最後にこのような卒業式を開いてくれて…、子ども達の気持ちが嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。そして、子ども達と過ごしたこの3年間のことが一つひとつ思い出されて、涙がいっぱい出てきました。
最後に、子ども達一人ひとりのメッセージが書かれた卒業証書をもらい、校長先生の卒業式は終わりました。校長先生にとって、何より嬉しい幸せな時間でした。校長先生は、子ども達に心の底から「ありがとう」を言い、5年生の教室を後にしました。
これは、校長先生から聞いた話です。西山小学校の「ちょっといいはなし」、いえいえ、校長先生にとっては「とってもうれしいはなし」です。