6年生のみなさんへ(5月12日)2
- 公開日
- 2020/05/12
- 更新日
- 2020/05/12
6年の部屋
6年生のみなさん、毎日の課題が大変だと思います。ですが「続けて学習すること」は生活習慣を整える上でもとても大切です。「1 ていねいに 2 すなおに 3 続けること」が勉強においてはとても大事でしたね。「継続は力なり」と言います。
ここで1つ、昔のお話をしてみたいと思います。
今から400年位前、江戸時代という時代が日本にはありました(社会科で学習します!)。その時代、新井白石(あらいはくせき)というえらい学者がいました。白石は江戸時代の将軍に仕え、日本をよくするために大きな仕事をした人として有名です。でも実はこの白石、最初からえらかったわけではありません。子どもの頃の白石は全く勉強せずにいつもゴロゴロと寝転がっていたり、友だちと遊びまわってばかりしていたそうです。それを見た白石のお父さんは、こんな話をしたそうです。
「米びつ(お米をいれる木箱のこと)から一粒の米をとっても、お米が減ったかどうかすぐには分からない。けれども、1年、2年と毎日一粒ずつ取っていくと、減ったことが明らかに分かるようになる。反対に、米びつに一粒の米を加えても増えたかどうかすぐには分からない。けれども、1年、2年そして3年と毎日一粒ずつ米を加えていくと、増えたことが明らかに分かるようになる。勉強や習い事も同じだ。1日だけ勉強したり練習したりしても、すぐにかしこくなったり上手になったりすることはない。反対に1日なまけたからといって、次の日すぐに分からなくなったり、下手になったりするわけではない。けれども、毎日、少しずつでも努力を続けると、1年後や2年後には分かるようになる!」
お父さんのこの言葉を聞いて、白石は毎日勉強を続けたそうです。
白石のお父さんの言葉、分かりましたか?「少しずつでもいいから、がんばって毎日何かを続けることが大切だ」ということですね。学校へ来てから先生がみなさんの苦手なこと(勉強や友だち関係など何でも大丈夫です!)をできるようにします。今はまず生活習慣を整え、分からない問題がどれか、苦手なところはどこかをみなさん自身が理解しておいてください!
みなさんと一緒に教室で勉強できる日を楽しみにしています!