学校日記

8月25日(水曜)教頭と確認する学習内容 時計とカレンダーの位取り5

公開日
2021/08/27
更新日
2021/08/27

お知らせ

12進法と30進法についてはもう少し触れておきます。

 そもそも12進法は、月の満ち欠けが元になっています。つまり、1月〜12月が12進法の元です。これはダースの元になったとも考えられ、ヨーロッパではメジャーな位取りであるとわかると思います。

 そして、これは30進法とも関連があります。ただ、30進法については微妙な歴史があります。

 月の満ち欠けは29.5日です。そこで、古代の人は太陰暦(正確には太陽太陰暦)として、1月から30日と29日を交互に置きました。すると、354日(30日×6+29日×6)となるので、365-354=11日を2〜3年で1か月としてまとめ、閏月を置いたのです。つまり、13か月の年があったのです。

 それを太陽暦(現代のカレンダー)として、1月3月5月7月8月10月12月は31日、4月6月9月11月は30日、2月は28日として365日とし、余った約6時間を4年に一日としてまとめ、閏日を置いたのです。つまり、それが2月29日です。

 フランス革命では、それをすべて30日にして360(30×12)日とし、残った5日を年末に置いて休日にしました。つまり、30進法に統一したという画期的なカレンダーになったわけです。しかし、それまでの伝統や他国との兼ね合いなどから、やはり使いにくいということになって廃止されたのです。

 これで、10進法、12進法、30進法、60進法を解説してきました。しかし、時計には、ここまでに触れていない、明らかな10進法の仕組みの部分があるのです。次回はそこを取り上げます。