8月6日(金曜)教頭と確認する学習内容 時計とカレンダーの位取り2
- 公開日
 - 2021/08/14
 
- 更新日
 - 2021/08/14
 
お知らせ
まずは、イ・ウから整理してみます。   
 これは要するに、時間を10進法で表すもので、メートル法ならこうなります。
実際、 
  1日 =10時間 
  1時間=100分 
  1分 =100秒
となります。私の知っている限りでは、この表示は、実際の世界ではフランス革命のときに定められた歴史があります。架空の世界ではアメリカのSFドラマ『スタートレック』に出てきます。
 一見、合理的で使いやすそう、ですが、実際にはそうでもないことに気づきます。
 例えば、1/3日 =3.33…時間
     1/6日 =1.66…時間
     1/3時間=0.3333…時間=33.33…分
     1/6時間=      =16.66…分
 つまり、小数が出てきてしまって扱いにくいわけです。一見、万能に見える10や100という数字は、自然数の世界なら問題はないのですが、1以下の世界になると不便極まりないということになります。
 その点、12(24)と60は実に便利です。
     1/2日=12時間     1/2時間=30分
     1/3日=8時間     1/3時間=20分
     1/4日=6時間     1/4時間=15分
     1/5日=4.8時間    1/5時間=12分
     1/6日=4時間     1/6時間=10分
 ということは、実生活では直観的に量で把握することができるということです。これは考えてみれば実によくできていると言えざるを得ない。
 ということで、10時間や100分では、時計を読んだり、伝えたりするのは、不便なのです。それは、子どもが学習する際にも共通しています。しかも、12と60を使った時計の表示は、分数の学習の下地にもなっているのです。