8月5日(木曜)教頭と確認する学習内容 時計とカレンダーの位取り
- 公開日
- 2021/08/14
- 更新日
- 2021/08/14
行事・生活
時計とカレンダーの内容は教え込みになりがちです。なぜなら、すでに存在する時計とカレンダーを、生活のなかでまずは読めるようにすることが最優先となるからです。
時計は2年生の学習内容のため、めざす技能は時や分を読むことのみが求められるからなおさらです。2年生以後はほとんど学習する機会はありません。カレンダーにいたっては低学年にはしっかりと教える機会はなく、高学年になってからの理科の月の運行のところで触れる程度と思います。
しかし、時計やカレンダーを構成している決め事は、実は意外と奥深いことに驚きます。
ア 時計の針は、なぜ右回りであり、左回りではないのか?
イ 1日は、なぜ10時間ではないのか?
ウ 1時間や1分は、なぜ100分・100秒ではないのか?
エ それなのに、1秒以下は、なぜ100ミリ秒や10ミリ秒で表すのか?
オ 1年は、なぜ10か月ではないのか?
カ 1か月の満ち欠けは29.5日なのに、なぜ実際は28〜31日なのか?
メートル法が基本であるなら、時計も10進法にしておけば学習する子どもたちも楽なように思うのですが、実際は、10進法あり、12進法あり、30進法あり、60進法あり、となっていて、その組み合わせになっているのです。考えて見れば、摩訶不思議な存在なのが時計やカレンダーなのです。
そのため、ほとんどの子どもは、意味など問わずにこういうもんだというレベルで済ませているはずです。しかし、一旦足を止めて、実際はどうなのかと問われると、大人でもすぐには答えられないことばかりです。
これから、時間ができたときに1つずつ取り上げてみたいと思います。