5月14日(金曜)教頭と一緒に確認するギガスクール構想 3
- 公開日
- 2021/05/14
- 更新日
- 2021/05/14
お知らせ
なぜ1人1台なのか
最初に確認しておかなければならないことがあります。それは、学校の授業と、子どものわかる道筋は、今までと何ら変わるところはない、ということです。ただ、これまでは鉛筆と紙でしていたことの一部を、クロームブック、あるいはウィンPCという学習端末(タブレットPC)で行うということです。
Society5.0は、情報社会の次に来る未来社会のことで、AIやロボットの力を借りて、我々人間がより快適に活力に満ちた生活を送ることができる社会とされています。これはSFのことではなく、すでに現実として動き出しているのです。
学校の教育もコンピュータで行うということです。学習端末(タブレットPC)を使って、教材を理解し、情報を収集し、評価し、熟考するようになり、それが「学力」として扱われるようになるのです。実際、国際的な調査PISA2018は、コンピュータ使用型の学力調査でした。
このように書くと、とんでもない社会がやってくるように思いがちですが、そこは人間の作業を支えて、より便利にするのがテクノロジーととらえるということです。
5/12(水曜)のクロームブックの最後のところで、「複数人でリアルタイムで同時に編集が可能。お互いに意見や感想を見合うことができる」と書きました。鉛筆と紙では困難だったことが、このクロームブックを使うと、実に簡単にできるようになるのです。また、リモート授業(会議)もできるようになります。これらは「協働的な学び」に使えます。(もちろん、ウィンPCも同じ)
そして、個々がそれぞれ自分の興味や関心、能力の実態に合わせて自分で課題に向かう学習もあります。その際、自分でデータの収集、整理・分析、判断・行動をするには、このクロームブックの検索する機能やデータを蓄積する機能が生きてきます。これが「個別的な学び」に使えます。(これも、ウィンPCも同じ)
教育という社会的機能にもこのテクノロジーが活用できるのか、あるいは、活用できるようにするにはどうしたらいいのか、は、まだ未知の領域と言っても過言ではないでしょう。しかし、壮大な実験が世界で始まっているのも事実です。
文科省は、この試みを「GIGAスクール構想」と名づけ、推進を図っているのです。