<校長室の窓> 人間に必要な三つの「シ」
- 公開日
- 2017/01/18
- 更新日
- 2017/01/19
勝川小学校
勝川小学校 高学年の皆さんへ
こんな言葉を聞いたことがあります。
人間には三つの「シ」が必要だ。
一番目の「シ」は、こころざしの「志」
二番目の「シ」は、先生の「師」
三番目の「シ」は、情操を養うための「詩」 (作者不詳)
「志(こころざし)」については、
クラーク博士のこの言葉が有名ですね!
boys be ambitious!「少年よ、大志を抱け!」
少年達よ、大きなこころざしを心の中に持て!
夢を目標に持て。
という意味です。
実は、続きがあります。
“Boys be ambitious !
Be ambitious not for money or selfish aggrandizement ,
not for that evanescent thing which men call fame .
Be anbitious for the attainment of all that a man ought to be .”
訳すと、次のようになります。
少年よ、大志を抱け。
しかし、金を求める大志であってはならない。
利己心を求める大志であってはならない。
名声という、つかの間のものを求める大志であってはならない。
人間としてあるべき すべてのものを 求める大志を抱きたまえ。
※クラーク博士の詳細は、ココをクリックしてください。
2つめの「師」というのは、先生のことです。
皆さんは、「先生」というと、
担任の先生、熟の先生、習いごとの先生
を思い浮かべると思います。
ここで、皆さんに覚えてもらいたい言葉があります。
「我以外皆我師(われいがい みな わがし)」という言葉です。
皆さんがこれからの人生で出会うすべての人も物も、
まわりのものすべてが、皆さんの先生です。
私は、昨日、朝凍りついていたビオラの花が、
昼放課に、生き生きと咲いている姿を見て、感動しました。
自分も、このように「たくましく生きていきたい!」と思いました。
私にとって、ビオラの花は「先生」です。
これから、いろいろな人に出会うでしょう。
いろいろな物を見るでしょう。
いろいろな体験をするでしょう。
いろいろな壁(かべ)にぶつかるでしょう。
いろいろな事象(じしょう)について、考えさせられでしょう。
すべては、皆さんの「先生」です。
すすんで、問いかけていきましょう。
すすんで、学びとっていきましょう。
3つめの「詩」と言えば、
皆さんにぜひ味わってもらいたいのが、金子みすゞの詩です。
以前にもこのHP掲載しましたが、彼女の代表作は、これですね!
こだまでしょうか 金子みすゞ
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。
※金子みすゞの詩本校ホームページへの掲載は、
『金子みすゞ童謡全集』JULA出版局から許可をいただいています。
※この詩を全国的に有名にした動画は、ココをクリックしてください。
※金子みすゞ記念館は、ココをクリックしてください。
最後に、今西先生から教えていただいた合唱曲を聴いてください。
歌詞が、とても素晴らしい「詩」です。
ココをクリックしてください。