<校長室の窓>
- 公開日
- 2016/11/30
- 更新日
- 2016/11/30
勝川小学校
勝川小学校 高学年のみなさんへ
一寸千貫(いっすんせんかん)という言葉を知っていますか。
これは、大工さんたちが大切にしている言葉です。
一寸は、昔の長さの単位で、約3.3センチです。
とても細い角材(かくざい)です。
しかし、これを垂直(すいちょく)に立てて使えば、
千貫(約3,750キログラム)の重みに耐(た)え得(う)るのです。
「一寸千貫」とは、
「柱は真直(まっす)ぐに立てんといかん!」
ということを言った言葉なのです。
真直ぐほど強いものはない。
たとえ、3倍・4倍・5倍の太さがある角材でも、
斜めに使ったりすれば、
長期間の重みには耐えられず、折(お)れてしまう。
そういうことをいった言葉です。
人も同じです。
真直ぐに立つ。胸を張る。前を見る。
こんな姿勢や行動をすれば、
体や心に力が湧(わ)き、
辛いこともへっちゃら(平気)に乗り越(こ)えることができるのです。
正しいことを、正々堂々(せいせいどうどう)と正しくやる。
間違っていると思ったら、
相手が先生だろうと、お家の人だろうと他の大人の人だろうと、
「それ違うんじゃないですか?」と言っていいのです。
もちろん、目上の人には、
礼儀(れいぎ)をわきまえて、丁寧(ていねい)に
自分の思いを伝える必要はあります。
苦しい時こそ、姿勢を伸ばせ!胸をはれ!
私たち教師も、しっかり頑張りますので、
みんなも「一寸千貫」、
真っ直ぐ天に向かって、伸びて行ってほしいと願っています。
ともに頑張(がんば)りましょう!