学校日記

<校長室の窓> 反抗期

公開日
2016/09/28
更新日
2016/09/28

勝川小学校

勝川小学校 高学年の皆さんへ

中日新聞『ヤングアイズ』に掲載されていた
14歳の中学生の作文を紹介します。

私は、最近まで反抗期でした。
親、特に母親にいつも反抗していました。

母は、
「早く勉強しなさい」
「ピアノの練習をしなさい」
「部屋を片付けなさい」
などと、毎日私に命令します。
自分が悪いのは分かっているけれど、
なぜかイライラして逆ギレしてしまいました。

そんな日が何日も続き、
私は、母に聞いてみました。
すると母は、さまざまなことを教えてくれました。
そして、私は、
「毎日私に命令するのではなく、私のことを心配してくれているんだ」
と、やっと気付きました。

今では、私は、母が言う前に行動するよう、毎日心がけています。
口げんかもなくなりました。
あの時、母としっかり話し合うことができて、
本当によかったなと思います。

これからも、言われる前に行動するようにし、
母のように立派な人になりたいです。

いかがですか。
5・6年生の皆さんの中には、
「反抗期」に入っている人もいることでしょう。
でも、怒ってばかりでは「ダメ」です!
何の解決にもなりません。
一度、お父さんやお母さんと、じっくり話をしてみてください。
きっと、皆さんに対する「深い愛情」を感じるはずです。

幕末の志士(例 高杉晋作)や、明治維新の功労者(例 伊藤博文)を
育てたことで知られる吉田松陰(よしだしょういん)は、
江戸幕府のやり方に異(い)を唱(とな)えて、
処刑されました。
処刑される朝に、彼が詠んだ家族あての「辞世の句」を紹介します。

「親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとずれ 何ときくらん」

(意味)子が親を思う心以上に、親の情は深い。
    今日のこの知らせを聞いて、親はどんな気持になるのだろう。

子どもが親を思う以上に、
親が子どもを思う情愛は深いのです!
     校長 堤 泰喜