1年生、福祉実践教室を終えて
- 公開日
- 2011/11/25
- 更新日
- 2011/11/25
1年生
11月18日に福祉実践教室を行った1年生が、先日、各クラスでお世話になった講師の方にお礼の手紙を書きました。本日配付された学年だよりに掲載されたお礼の手紙の一部を紹介します。それぞれの体験から得たことが、障がいを持たれた方の気持ちを理解したり日頃の生活で思いやりのある行動が取れたりするきっかけになってほしいです。
自分のクラスの「シルバー疑似体験」は、最初どんなものかなと少し楽しみでした。しかし、それは当日、「つらさ」に変わりました。腕が重く動かず、体も重くて、足も重くて動かず、目もほとんど見えない、しかも、それが歳をとったら、いつものことなのかと知りました。そのせいで、お金を出すこと、階段を上るのにもひと苦労、箸で豆を掴むこともままなりません。それどころか、腕を持ち上げることはおろか、ぶら下げているだけでも疲れました。白内障ゴーグルを取ったら視界が明るくなりました。それほど目が見えませんでした。僕はこの経験を通して、おじいちゃんやおばあちゃんの辛さが分かりました。そして、こうして走ったり跳んだり字を書いたりできることが幸せなことだと思いました。 (101)
一番びっくりしたのは、「自力で点字を覚えた!」とおっしゃったことです。しかも1年で完璧にして2年目ではスラスラ読めるようになったと聞いて「すごいなぁ〜」と思いました。点字は、打つ時は、読む時と違っていることは知っていたけど、あんなにややこしくなることは知りませんでした。小学校でも点字について勉強したけど、実際に打ったことはなかったので、とても新鮮でした。実際に読んでいるところを見せていただいて、お二人に点字を教えていただいて、とても勉強になりました。今まで気にもとめなかったこと、例えば、ドレッシングの味の区別など目が不自由な方々にとっては困ることだと聞いて、今自分がこうして何の苦労もせずに目で見て、耳で聞いて、お菓子を食べたり、寝たりできることのありがたさを改めて思い知りました。と同時に、体の不自由な方々のために何か支えになれないか、と考えさせられました。本当に貴重な体験でした。ありがとうございました。 (102)
先日は、要約筆記についていろいろと教えてくださって、ありがとうございました。難聴の方に分かりやすくできるだけ短く伝えるのは、すごく大変だということが分かりました。実際に難聴体験をしてみて、音が聞こえないときの不安がよく分かりました。また、見ためで判断できないということが分かったので、もしバッチをつけている人を見かけたら、持っている紙などに書いて今の情報を教えてあげたいです。いろいろとありがとうございました。 (103)
先日は、手話のことや耳の聞こえない人について、いろいろ教えていただき、ありがとうございました。家族のことや生活、使っている用具など印象的なものばかりで、とても勉強になりました。耳の聞こえない人とのコミュニケーションの仕方は、手話と身振りしかないと思っていたので、口話は口の形が同じものはたくさんあって、見分けるのは難しいのに、どうやって「ば」や「ま」を見分けているんだろう?と思いました。手話は、「おはよう」や「石尾台中学校」を知ることができて、とても楽しかったです。また、お話には、障がい者の方のたいへんさや知らなかったことがたくさんあり、印象に残りました。ありがとうございました。 (104)