学校日記

お盆 生活から学校の勉強を眺めてみる

公開日
2014/08/11
更新日
2014/08/11

今日の石尾台中

お盆を知らない人はいないでしょう。
でも、昔からの行事が軽んじられてきた現代では、
その意味するところを把握している人は少なくなりました。
「地獄の蓋が開く」のがお盆であり、旧暦の7月1日を釜蓋朔日といいます。
細かいことは地方によって違うようですが、
七夕、迎え火、墓参り、送り火、盆踊りなどの行事を行います。
旧暦の7月15日は満月になるため、この明かりでクライマックスの
盆踊りをしたと言われています。

明治に、新暦への切り替えが行われ、
お盆については、本来旧暦の7月を、新暦の8月に置き換えて
行うところが多く、8月の中旬にいわゆるお盆の行事をとりおこなうわけです。

七夕については、そのまま7月に行うところが多く、
梅雨どきのどんよりとした雨雲がじゃまをしてしまっているわけです。
しかし、旧暦の七夕は8月の初旬になり、
夜空がきれいな季節となり、雰囲気満点です。
そのため、有名な、あるいは、観光になっている七夕まつりは、
今でも8月上旬に行っているところが多いのです。

さて、社会科の地理の教科書を見てみましょう。
2年生で東北地方の学習で、有名なお祭りを学習することになっています。
東北三大祭である、仙台七夕まつり、青森ねぶた祭、秋田竿燈まつりは、
いずれも七夕と関連していて、8月上旬が開催時期です。
また、三大盆踊りである、阿波踊り、郡上おどり、西馬音内の盆踊りは、
ちょうどこれからのお盆に行われます。
ちなみに、2年生が野外学習でお世話になる、郡上八幡自然園でも
この郡上おどりを教えていただくことになっています。

丸暗記ですませてしまうのではなく、その後ろにある意味や生活と
結びつけて頭に入れるようにすると、なかなか忘れないし、
後々に本当の意味で役に立ってきますよ。