≪校長室の窓≫ 就職に強い生徒
- 公開日
- 2014/03/04
- 更新日
- 2014/03/04
学校の窓
保護者の皆様へ
ある高校では、この就職難の時代なのに、就職率が圧倒的に高いので、
その秘密を聞いてみました。
校長先生から、次のことを教えていただきました。
「就職に強い子に教育するだけです。
就職に強い子は、途中で仕事を投げ出しません。
人間には能力があり、
早くできる、丁寧にできるなど、どうしても差が出ます。
しかし、そんなことよりも、もっと大切なことがあるのです。
それは『挨拶・整理整頓・時間厳守』なのです。
どんなに勉強ができて能力が高くても、
この3つのことを疎かにする生徒は、仕事が長続きしないのです。
だから、大きな声で相手の顔を見て挨拶すること、
身の回りの整理整頓がきちんとできること、
遅刻をせず約束を守れること、
これらがきちんとできるように3年間で鍛えるのです。」
これを聞いて、やはりそうだと思ったのです。
石中の生活信条として、私は、生徒に「凡事徹底」を言ってきました。
まさに、この就職に強い生徒を育成する指針とぴったり一致しました。
学校はもちろん、勉強をするところで、学力向上が大切と考えています。
学力を向上させるのは、
生徒が、やがて大きな世界で社会貢献するためだと思っています。
そのため、人や物としっかり「関わり」を持って生きることが求められるのです。
挨拶は「人」を大切に、整理整頓は「物」を大切に思うからできることなのです。
例えば、靴をそろえることの大切さを教えることは、
自分がお世話になっている物を大切にする気持ちを育むことでもあります。
人と物にしっかり関わりを持つ人間が、社会で活躍できる人間なのです。
「なかなかの人物だ」と言われるのも、
人と物にしっかり関わりをもっている人なのです。
だから、挨拶と整理整頓(掃除)が大切なのです。
さらに、人間の信用とは、約束を違えないことだと思っています。
最も身近な約束とは、時間を守ることです。
中学生のほとんどは、進学を夢みています。
しかし、いつかは就職していきます。
自分で稼いだお金で生活するためです。
そのために、絶対に必要なことは、挨拶・整理整頓・時間厳守なのです。
就職する直前になって、急にできるようになることはありません。
むろん、学校だけでできることでもありません。
家庭と学校が、ベクトルを合わせて取り組めて、
初めて達成できると考えています。
中学生の今から、自分を磨かせていってほしいのです。
よろしくお願いします。
子どもたちの輝く未来のために!
校長 堤 泰喜