学校日記

≪校長室の窓≫ 中学生で出会っておきたい詩

公開日
2013/12/06
更新日
2013/12/06

学校の窓

石中生の皆さんへ

今日は、『まど・みちお少年詩集』(理論社)より、「木」という詩を、
紹介します。じっくりと読んでみてください。  校長 堤 泰喜




木がそこに立っているのは
それは木が
空にかきつづけている
きょうの日記です

あの太陽にむかって
なん十年
なん百年
一日一ときの休みなく
生きつづけている生命のきょうの…

雨や
小鳥や
風たちがきて
一心に読むのを きくたびに
人は 気づきます

この一つしかない 母の星
みどりの地球が
どんなに心のかぎり
そこで ほめたたえられているかに

人の心にも
しみじみ しみとおってくる
地球ことばなのに
宇宙ことばかもしれない
はるかな しらべで…