学校日記

一日一言

公開日
2013/10/27
更新日
2013/10/28

学校の窓

今日は、アメリカの哲学者レオ・バスカーリアが書いた
『葉っぱのフレディー』という絵本の中から、次の言葉をご紹介します。

変化しないものは一つもないんだよ。
変化するって自然なことなんだ。

<解説>

大きな木の太い木に生まれた葉っぱのフレディー。
春に生まれたフレディーは、
数えきれないほどの葉っぱに囲まれていました。
始めは、葉っぱはどれでも自分と同じ形をしていると思っていましたが、
やがて、一つとして同じ葉っぱはないことに気づきます。

フレディーは、親友のダニエルからいろいろなことを教わります。
自分達が木の葉っぱであること、
めぐりめぐる季節のことなど。

フレディーは夏の間、気持ちよく、楽しく過ごしました。
遅くまで遊んだり、
人間のために涼しい木陰をつくってあげたり。

秋になると緑色の葉っぱは一斉に紅葉しました。
みなそれぞれ違う色に色づいていきました。

そして冬。
とうとう葉っぱが死ぬ時がきます。
死ぬということはどういうことなのか。
死を恐れるフレディーにダニエルは「いのち」について説きます。

「変化しないものは一つもないんだよ。
 …変化するって自然なことなんだ。
 …死ぬことも、変わることの一つなんだ」と。

この言葉を聞いて、フレディーは心安らかに
自分の存在意義を確認していくのでした。

フレディ—の番が来て、地面に降りた時、
自分の命をつくった木の全体の姿を見て、
そこに永遠の命を感じるのでした。
フレディー自身が、
やがて土に還り、木を育てる力として再生していく、
そうしたこれからの自分の姿に気づくことができたのでした。

(写真左はレオ・バスカーリア 写真右は絵本)