学校日記

2学期始業式 式辞

公開日
2021/09/13
更新日
2021/10/04

校長メッセージ

 おはようございます。
 夏休みは元気に過ごせましたか。
 1学期の終業式にこんな話をしました。
 「人は、振り返ることによって成長する。1学期を振り返り、改善すべき点は自分の未来に生かすために自分を伸ばしていくために、夏休みにすぐに行動に移してほしい」
 夏休みに実行できたでしょうか。
 学習面で努力した人、部活動などで一生懸命練習した人も多かったと思います。
 できた人は二学期も続けること、しかし、できなかったという人は、今一度振り返り、すぐに行動に移してほしいと思います。
 夏休み中には大会や発表会などに、多くの皆さんが参加してがんばってきてくれました。ありがとう。

 さて、この夏は東京でオリンピックが開かれました。テレビで見ましたか。皆さんと同じくらいの年齢の人もメダルを取るなど大活躍でした。
 その中でこんな有名になった話もありました。聞いたことがあるでしょうか。ちょっと紹介したいと思います。
 男子110メートルハードルの準決勝の直前、ジャマイカの選手がバスを乗り間違えたそうです。到着したのは水泳の会場、自分が出場する陸上の会場へ行くには、もう一度バスに乗って選手村に戻って、選手村から正しい会場に行くしかない。
 時間がかかるため、ウォーミングアップもできず、試合にも間に合わないかもしれない。困って近くにいた大会のスタッフの女性に相談すると、行き方を教えてくれてタクシー代として1万円を渡してくれたそうです。そのおかげで試合に間に合い、ウォームアップもできたそうです。
 ジャマイカの選手は準決勝を2位で通過。次の日の決勝では、13秒04の自己ベストで優勝したそうです。
 助けてくれた女性に金メダルを見せるために、間違えたバスにもう一度乗って水泳会場に行き再会すると、「見せたいものがある。あなたが助けてくれたから、金メダルが取れた」と言って、バックの中から金メダルを見せたそうです。
 この話は、世界中で有名になり、ジャマイカの国民から
 「助けてくれてありがとう」
 「あなたの優しさを忘れないよ」などのコメントが殺到。
 「あなたは金色の心の持ち主よ」と感謝の言葉が多く寄せられています。
 女性は「彼は何の選手か分かっていなかったけど『オリンピックが、やっと開催されることになって、きっと国中のいろんなものを背負って人生かけて日本に来てくれたんだろう』と思うと、一生後悔させてしまうかもしれないことを私にはできなかった。私は、特別な行動をとったわけではなく、相手の立場に立って考えて、自分の心を貫いただけだったので、こんなにもたくさんの方に賞賛されて私の方が皆さんに感謝の思いでいっぱいになっています」
 国が違っていても知らない人でも、困っている人がいたら、助ける、みんなで助け合う、この夏一人の女性の行動が、世界中の人を感動させた出来事でした。

 2学期も 
 「命を大切にする」
 「当たり前のことが当たり前にできるようになる」
 「未来を切り拓く」
ために、自分を磨いていきましょう。皆さん一人一人の、学びや心が大きく成長する2学期です。自分を大切にしてがんばりましょう。