2年 薬物乱用防止講座
- 公開日
- 2015/12/18
- 更新日
- 2015/12/18
行事
今日は、ダルクという施設に通っているお二方を招いてお話を聞きました。ダルクというのは、薬物・アルコール依存症からの回復を目的とした民間のリハビリテーション施設です。薬物・アルコールの使用に問題があり、回復したいと願う人なら誰でも利用できるそうです。
職員と利用者の方の体験談の内容です。
16歳ごろからシンナーや覚せい剤に手を出し始めました。最初は、興味本位であったり、先輩に勧められたりして摂取しました。月に1、2回という考えも数か月たつと我慢ができなくなり、毎日摂取していきました。あげくのはてに薬物を手に入れるため自分の友人も誘い売買してお金を手に入れていました。
嫌なことからは逃げる、先延ばしにする。楽しいことだけをやる。そういった考えが変わらず薬物の摂取を止めることもできませんでした。
幻聴や被害妄想なども現れ、いけないと自覚はありましたが、辞め方が分からず継続的に摂取していきました。
ダルクに入り、毎日のミーティングや運動プログラムなどを行い、少しずつ変わっていっています。しかし、薬物・アルコール依存症は「進行性の病気」です。回復はできますが、完治はないので一生、断薬・断酒を続けなければなりません。今後も、毎日同じことを繰り返し行い治療を進めていかなくてはいけません。
普段耳にすることのない貴重な生な声を聞くことができました。今日の講演を聞いて、自分を振り返ってみてください。こういった人たちが今後増えないよう強い気持ちをもって生活していきましょう。