第2回進路説明会
- 公開日
- 2009/11/20
- 更新日
- 2009/11/20
校長室から
新型インフルエンザの流行のため学年閉鎖となり、説明会が本日に延期になりました。朝晩の冷え込みも厳しくなり、暦の上では霜月もう冬です。中学3年の冬は進路選択という試練の季節でもあります。今後は季節性のものも含め、大切な入試の日・就職試験の日など、感染することのないように、予防に努めてください。
第1回目の説明会では、自己責任ということに絞って話をしました。その話を真剣にとらえてくれた人は、努力の姿勢を見せ、自分の未来に向かっていろいろ考えているようです。なかなかその意味をとらえ切れなかった人は、目前の選択に対して甘い考えしか持っていないようです。繰り返しますが、学校は全員の進路を応援するつもりです。しかし、進路を決めるのは自分だし、自分で努力しない子は応援の仕様がない。今からでも遅くはありません。未来に向かって努力する気になってください。
シドニーオリンピック女子マラソンで金メダルを獲った高橋尚子選手は「あきらめなければ夢はかなう」とか「強く願うことが大切」という言葉をよく話しています。それはとても大切なことだと思います。ただし、ただ強く願う、ただあきらめないだけで夢は実現しません。それにふさわしい努力を重ねること、目標に向かって忍耐強く取り組み続けることが必要です。自分の目指す夢に向かっての第一歩となるのが、この進路選択です。学力を充実させ、規律正しい生活を送る努力を続けてください。「冬来たりなば、春遠からじ」ということばがあります。希望の春を迎えられるように、この冬に頭と心と体をしっかり鍛えてください。
さて、保護者の皆さん、現在はどこの中学校でも、多くの生徒が進学を希望し、また希望したほとんどの生徒は高校・専門専修学校へと進むことができます。昔は中学校の3年間が大人社会への準備期間といわれていましたが、近年は高校3年間がその期間といわれ、自立のための3年間とも表現されています。その重要な3年間をどこでどう過ごさせるのか。自立のために必要な 学力・生活力・社会力 をきちんとつけるためには、どんな進路選択が必要かをよく話し合って検討してください。
学力については、さらに高度な学習を希望し大学進学をめざすのか、最低限高校卒業の資格がほしいのかによっても、大きく違ってきます。生活力は、主に家庭の教育力が大きいと思いますが、調理、洗濯、掃除など身の回りのことを自分でやっていく力、また1ケ月間の生活費を決められた金額でやりくりするような力です。社会力は、新しい環境で、いい人間関係をつくるために、エチケット、マナー、最低限の身だしなみということがきちんと理解できるかどうかという力です。これからの3年間で3つの力をしっかりとお子さんに身につけさせ、社会的に自立させるためにはどのような進路先がふさわしいのかということも視野に入れてご検討ください。
具体的な話は、進路担当の係からあると思いますが、担任やお子さんとの意思の疎通を十分に図りながら、いよいよ目前に迫った進路選択に取り組んでください。