2学期終業式 式辞
- 公開日
- 2008/12/22
- 更新日
- 2008/12/22
校長室より
2学期終業式 式辞
2008年もあとわずか。二学期の終業式というよりも、みなさんにとっては冬休みの始まりというイメージでしょう。
さて、私は4月から折りあるごとに、みなさんに「命、心、未来 」の3つを大切にと言い続けてきました。今日は、その中の「心」の話をします。
今、心配していることがあります。それはみなさんの間で、やや攻撃的な言葉が日常的に飛び交っていることです。「言葉の暴力」と言っても過言ではなく、「言葉によるいじめ」だと言われても仕方ない。ちょっと考えれば、こんな言葉を使うと相手は傷つくだろうとすぐわかるはずです。言われた方も嫌ですが、言ってしまった人も何かストレスをためているのだと思います。ストレスはどんなときに感じるかと言えば、自分の意思と反することが起きたとき。例えば、突然勉強しなさいと言われたとき、身に覚えのないことで叱られたとき、悪口を言われているとき、親や先生に自分の言い分を聞いてもらえないとき。色々な場面で日常的に感じます。でも、そこでうまくかわす方法をもっていれば楽です。うまくストレスを発散し、ストレスに打ち勝つ方法を自分でつかんで欲しいと思います。例えば、一呼吸置くとか、気分を切り替えるとか、運動して発散するとか、音楽を聴いたり、話しをしたり、気持ちを紙に書いたり、好きなことをしたり、自分にあった方法を見つけましょう。すぐキレる人はいませんか?これも困ります。張りつめてばかりいるとキレやすくなるので、時には気を緩めて、ぼーっとする息抜きの時間も必要です。緊張ばかり続くとストレスが貯まります。緊張と緩和、このバランスをうまくコントロールすること。特に進路選択を迫られている3年生の皆さんは、うまくストレスと付き合う方法を獲得してください。
たった一言でうれしくなることがある、逆に何もかもイヤになることもある。何気ない、たった一言で、人を救うことも、傷つけることもある。だったら、1日1回でいいから、できる限り有効な一言を言ってみよう。思いつかなければ、「ありがとう」という言葉をたくさん使いなさい。
最後に、もう一つ確認しておきたいことがあります。「いじめ」と「暴力」は絶対にいけない。やっている本人がわからないときは、周りの人間が気づいて、とめてあげてください。
まもなくやってくる未来、2009年が、みなさんにとって、よりよい成長をもたらす年になることを祈っています。