9月10日集会から
- 公開日
- 2007/09/10
- 更新日
- 2007/09/10
学校長の言葉
本日10日(月)、2学期最初の集会を行いました。久しぶりの集会でしたが、特に3年生の集合の様子が良かったですね。まず最初に、少年の主張愛知県大会と春日井市中学生バトミントン新人大会の表彰伝達を行いました。次に、学校長から次のような話しがありました。
2学期が始まって1週間が過ぎました。そろそろ生活のリズムを取り戻せたでしょうか。朝起きることができずに遅刻をしてくる人、夜更かしをして授業中眠たくなる人、夏バテで体がだるい人、こんな人がまだまだいるでしょうね。生活のリズムをつくることは生きていく中で大切なことです。健康で充実した日々を送ることで自分の目標を達成でき、困難を乗り越えていくことができるのです。一日でも早く生活のリズムを取り戻そう。
そして、2学期になって服装や頭髪の乱れが目に付くようになりました。これも、夏休み中の自由気ままな生活を引きずっているからでしょう。学校での生活では、自分勝手な行動は謹んで、集団生活の基本である決まりや約束事を守っていきましょう。
話は変わりますが、9月6日付の進路だよりを見ました。1・2年生対象の進路意識調査の集計がまとめてありました。「自分の将来の職業について考えていますか。」という設問に対して具体的に考えているという人は、1・2年生ともに2割以下でしたが、ある程度考えている人も含めると1・2年生ともに8割を超えていました。また、「あなたは、自分の性格や適性について、どの程度理解していますか。」という設問に対しても1・2年生ともに8割以上の人がおおむね理解していると答えていました。まあまあの結果とも言えますが、100%に近い結果がほしいなとも思います。さて、この2つの設問を取り上げたのは言うまでもなく、職業は自分の性格や適性にあったものであってほしいからです。各教室においてあるようですが「13歳のハローワーク」を見たことがありますか。作家の村上 龍さんが著者ですが、この本の初めの部分にとても大切なことが書いてあるので少し紹介してみます。13歳という年齢は大人の世界の入り口である。この年齢の子どもたちにとって大切なことは好奇心を失わず、好奇心の対象を探すことです。好奇心は、大人になって一人で生きていくための専門的な技術や、そのための訓練をする上で、非常に重要になります。そして、好きな学問やスポーツや技術や職業などをできるだけ早い時期に選ぶことができればその子にとって大いに有利になるものです。自分は何が好きか、自分の適性は何か、自分の才能は何に向いているのか、そういったことを考えるための重要な武器が好奇心です。自分に向いた仕事は決して辛いものではありませんし、どんな仕事も、それが自分に向いたものであれば案外面白いのです。江戸時代は、身分制度があり、農家の子どもは農家で働くことが決まっていました。だから、将来の職業を考えることはなかったわけですが、今は違います。13歳は自由と可能性を持っています。このように言っている村上さんの文章は皆さんの参考になるものだと思います。是非、読んで下さい。
「進路を決めるのは3年生になってからで1・2年生のうちはまだ真剣に考えなくていいや。」と思っている人も多いでしょうが、村上さんの言うように早いほうが有利です。自分の将来の職業を真剣に考えていくとともに、自分の性格や適性をしっかり掴んでほしい。そのために好奇心を失わずに、自分の好奇心の対象をできるだけたくさん探していきましょう。2学期には、9教科の授業や道徳、学活、総合の時間、行事の中で自分の好奇心の対象をたくさん探していきましょう。