学校日記

2学期始業式学校長式辞

公開日
2007/09/03
更新日
2007/09/03

学校長の言葉

 昨日で、6週間、土日を含めた44日間にわたる長い夏休みも終わりました。その夏休みを振り返ってみましょう。
 夏休み中に、小中学生が交通事故や水の事故で亡くなるというニュースを目にしました。その中には、春日井市内の小学生が溺れて亡くなるというのもあり、本当に気の毒だなと思います。幸い、東中生の皆さんはそんな事故もなく、そろって元気に2学期を迎えることができたことにホッとしています。
 夏休みに入るとすぐに夏の大会やコンクールが始まりました。直前まで雨の日が多く、屋外で活動する部活にとっては思うように練習できずに大会に臨んでいきました。1日目は雨で流れた競技も多く、心配をしましたが翌日からはようやく夏らしくなって順調に大会が進んでいきました。多くの会場を見て回り、東中生の皆さんの活躍する姿に感動をしました。そして、素晴らしい成果を挙げてくれました。大会では力を出し切れずに惜しくも負けて悔しがる姿も見ました。でも、勝ち負けよりも、全力を出して頑張っている姿は感動を与えてくれました。さらに、全力でぶつかる気持ちを持ち続ければ、いつか大きな成果となって表れると思います。それが向上心であり、成長のエネルギーなのです。
 大会やコンクール以外でも多くの活躍や頑張りがありました。春日井市と姉妹都市であるカナダのケローナ市との交流を深める役目を果たしてくれたのは3年生の岸田さんと副団長の前田先生でした。7泊8日のケローナ市での体験で多くのことを学んでくれたことでしょう。文化祭で話を聞かせてくれるのを楽しみにしています。
 ボランティア部の人たちは、8月3日は乙輪公園で、8月7日は篠木公園で清掃活動に取り組んでくれました。地域の人々が使う公園をきれいにしてくれて、地域のために頑張ってくれました。本当にご苦労様でした。
 7月31日から8月3日の学習相談では、暑い中でしたが35人にも及ぶ大学生のボランティアの人たちや先生たちに教えてもらいながら頑張っていました。ほとんどマンツーマンに近い状況で「なるほど」とか「よくわかった」といった感想が聞かれ、成就感や達成感があったようです。特に3年生は、自分の進路決定に向けて大切な時期を迎えます。わかろうとする努力や成し遂げようと頑張る努力が必要なのです。頑張りましょう。
 さて、今年の8月は記録的な暑さでした。8月16日、多治見市では最高気温の日本記録40.9度を記録しました。春日井でも37〜39度といった暑さが続きました。そんな中で3年生引退後、2年生と1年生の新チームが練習に取り組み、よく頑張っていました。新人戦が楽しみです。
 終業式で「自分を信じて、自分に勝て」というスローガンを皆さんにおくりました。これを実践した人たちを紹介します。まず、夏の甲子園高校野球、優勝したのは佐賀北高校でした。進学校でスポーツより勉強に力を入れている学校です。運動場も狭く、サッカー部と野球部が交互に練習しているような環境で決して恵まれてはいません。特待生の野球部員もいません。彼らは苦しい試合ほど「あきらめてはいけない」と言い合ってチャンスを待っていたそうです。部室の外には、『神様は決して ピンチだけをお与えにならない ピンチの裏側に必ず ピンチと同じ大きさのチャンスを 用意してくださっている』こんな山本さんという人の詩の一節が書いて張ってあるそうです。これが自分に勝つための支えになっていたのです。この詩の後のほうの一節には『グチをこぼしたりヤケを起こすと チャンスを見つける目がくもり ピンチを切り抜けるエネルギーさえ 失せてしまう』こんな一節もあります。次に、昨日、大阪で行われている世界陸上の女子マラソンがありました。銅メダルを取った土佐選手は、35km付近で先頭集団から遅れだして6位まで落ちました。苦しそうな表情なので、もう駄目かと思っていたら、40km付近から歯を食いしばってスパートし3位になりました。苦しい中で最後の力を振り絞ってスパートする姿は感動を感じました。素晴らしいですね。もう一人、女子棒高跳びで優勝したロシアのイシンバエワは、自分が跳ぶときまで横になりタオルを頭にかぶせ、他人が跳ぶのを見ずに集中力を高めていました。それが、彼女が自分に勝って力を出し切るための工夫だったのでしょう。東中生の皆さん、「自分を信じて、自分に勝て」をスローガンに2学期も頑張ってほしい。
 さて、2学期はクラスの団結が重要になる行事が多くあります。一人ひとりが力を出すことも大切ですが、皆の力を寄せ合うことがクラスの団結力を高めていくのです。どのクラスも最高の団結力を見せて頑張りましょう。