学校日記

第60回卒業証書授与式 その5

公開日
2008/03/07
更新日
2008/03/07

学校行事・生活

「学校長式辞」
 校庭の木々も、今日の日を待ちわびていたかのように新芽を大きく膨らませています。このよき日に、春日井市市議会議員 林 克己様を始め、大勢のご来賓の皆様、保護者の皆様のご列席を賜り、栄えある東部中学校、第60回卒業証書授与式を挙行できますことに厚くお礼申し上げます。
 私は今、191名の卒業生の皆さんに卒業証書を授与いたしました。卒業おめでとうございます。
 今、皆さんが手にした卒業証書は中学校の3年間と小学校の6年間、合わせて9年間の義務教育を終了したことを示す「あかし」です。大きな節目となる義務教育修了の日を迎えられ、さらに大きく飛躍しようとする皆さんの門出を心から祝福いたします。
皆さんが今日の日を迎えることができたのは、皆さんのこれまでのたゆまぬ努力と、皆さんを励ましてくださった、ご家族の深い愛情、地域の皆様の暖かい支え、そして、この東部中学校の教職員の熱心な教えや導きの結晶であることを心にしっかりと刻んでほしいと思います。
 「卒業」、それは親しい友との別れのときであり、慣れ親しんだ母校との別れのときでもあります。しかし、それは新たな道への旅立ちのときであり、希望に満ち溢れたときでもあります。力強く飛び立っていってください。
 私と皆さんのお付き合いはわずか一年間でしたが、最高学年として取り組んだ修学旅行、体育大会、文化祭、合唱コンクールなどの行事では、三年間の締めくくりに相応しい行動力と団結を見せてくれました。皆さんのその活躍のおかげで大いに盛り上がりました。それは、常に一、二年生の模範となる立派な立ち振る舞いであり、深く感動したものでした。皆さんは、東中の校訓である「最善を尽くせ」を実行し、東中の伝統ある取り組みを着実に発展させてきました。また、うるおいのある充実した学校生活をめざし、誇れる東中づくりに努め、部活動や行事にも全力で打ち込んできました。スポーツの活躍には目を見張るものがありました。市の大会に始まり、愛日大会、県大会そして全国大会出場などで立派な成績を残してくれました。文化面においても、吹奏楽部や演劇部をはじめ書道や作文などでも多数の賞を受賞してくれました。大変よく頑張りました。こうして、皆さんの力で最高の雰囲気で卒業の日を迎えることができました。「三年生が目標となる学校でなければならない」という私の願いを実現してくれた皆さんでした。皆さんに出会えたことを大変嬉しく、誇りに思います。
 式辞の途中ですが、そんな卒業生の皆さんを讃えて、中学校生活最後の表彰を行います。
 <情熱大賞を卒業生全員に授与>
 皆さんの新しい門出にあたって、「三意の精神」と言う言葉を贈ります。「三意」とは大切にしてほしい三つの心であります。「三意」の一つ目は、「熱意」の「意」です。「熱意こそ、夢を実現するためのエネルギーの源である」という言葉に代表されるように熱意は、物事を成功に導く重要なキーポイントです。トリノオリンピック フィギュア女子で見事に金メダルをとった荒川静香選手。16歳で出場した長野オリンピックでは13位という納得のいかない結果に終わった。それから、八年後、見事に夢を実現して金メダルを手にすることができたのは、あきらめずに熱意を持ち続けたからでしょう。先程、卒業生全員に情熱大賞を授与しましたように、皆さんは、熱意を持っています。その熱意を冷ますことなく、荒川選手や大リーグで活躍しているイチロー選手や松井選手のように夢を実現した人々の生き方に学び、「熱意」ある人生を歩んでください。
 「三意」の二つ目は、「創意」の「意」です。「創意は、たくましく生き抜くための、貴重な食糧である」という言葉に象徴されるように、私たちにとって、様々な知恵を発揮しながら「工夫ある日々」を送ることは大切なことです。自分を生かして、自分なりの生き方をしていくためにも創意は欠かすことができません。皆さんも「創意の心」「工夫の精神」を持ち続け、自分の目標に向かってたくましく前進してください。
 「三意」の三つ目は、「誠意」の「意」です。「誠意は、心の扉を開く、大切な鍵である。」と言われるように、人生のどの場面においても、誠意・真心を持って人に接することは、大事なことです。それは、温かい心を持ち続け、人とのかかわりを大切にすることになります。これは簡単なことではありませんが、誰にでもできることだと思います。
 さて、今日を限りにこの学び舎を巣立ち、新たな道へと進んでいく皆さん、新たな道は皆さん自身の手で切り拓いていくのです。「熱意・創意・誠意」という「三意の精神」を持ち続け、輝かしい未来へとはばたいていってください。
 最後になりましたが保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお祝い申し上げます。
皆様には、この三年間、本校の教育に対しまして、ご厚情、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。関わりました全教職員とともに心から感謝し、厚くお礼申し上げます。本日ご出席いただきましたご来賓の皆様方とともに、これからの東部中学校の発展を見守っていただき、側面からのご協力をよろしくお願いいたしまして、式辞といたします。