ギリシア神話から ペルセウスの物語
- 公開日
- 2013/08/13
- 更新日
- 2013/08/13
お知らせ
むかしむかし、古代エチオピアに王ケフェウスとその妃カシオペヤがおりました。二人にはアンドロメダという、それはそれは美しい娘がいました。アンドロメダは両親からとても愛されていました。母カシオペヤは、わが娘アンドロメダより美しい子はいないと自慢しすぎたため、海の神ポセイドンの怒りをかってしまいます。
ポセイドンは大津波を起こしてエチオピアを滅ぼそうとします。ケフェウスは謝りますが、ポセイドンは大津波は起こさないかわりに、アンドロメダを生けにえとして差し出すように命じます。両親は、国と引き替えに愛する娘を怪物くじらの生けにえとして差し出します。
怪物くじらにまさに食べられようとしているところへ、天馬ペガススに乗ったペルセウスが通りかかります。ナイスタイミングです。ペルセウスは魔女メドューサを倒すという頼まれ仕事の帰りでした。魔女メドューサは髪の毛一本一本がヘビで、見つめたものをすべて石にしてしまう力を持っています。
ケフェウス王から事情を聞いたペルセウスは、アンドロメダを助けたら自分の嫁にもらうという約束をとりかわします。ペルセウスは、死んでもまだ魔力を持っているメドゥーサの首を怪物くじらに向けました。すると怪物くじらはたちまち石になってしまい、鎖につながれた美しいアンドロメダを無事救うことができました。
ここで話は終わりません。ポセイドンの怒りは収まりませんから。ポセイドンの怒りをしずめたのは、絶対的な力を持つ神の中の神・ゼウスでした。実はペルセウスのお父さんがゼウスだったのです。ペルセウスはアンドロメダと結婚し、エチオピア王国を受け継ぎましたとさ。
めでたしめでたし。