【教頭雑記(不定期)】「音の向こうにあるもの」
- 公開日
- 2025/11/12
- 更新日
- 2025/11/12
児童会
11月11日。今日は放送委員会の様子を見に行きました。
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(以下、読み飛ばしてください)
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その日、私は給食の時間に放送室を訪れた。
毎日ぴたりと時間通りに流れる音楽とアナウンス――その正確さの理由を知りたかったのだ。
放送室の中は静かだった。5・6年生の放送委員3人が、真剣な表情で機材の前に立っている。
時計を確認し、原稿を整える。その動きには、迷いがない。
放送中であることを示す赤いランプが灯る。
――「今日の献立をお知らせします」
声が流れると同時に、室内の空気が引き締まった。
音楽、献立紹介、「今日は何の日」、連絡放送、給食の開始と終了の合図――すべてが正確に進む。
まるで小さな放送局のようだった。
放送委員の仕事は、給食だけではない。
朝や休み時間には、その日の天気に合わせて音楽を選び、学校全体の雰囲気を整える。
晴れた日には軽やかに、雨の日には静かに。
小さな選択が、学校全体の空気を変えているのだ。
私は気づいた。放送とは、ただ声を流す作業ではない。
正確さと感性、そして信頼の上に成り立つ“学校のリズム”そのものなのだ。
放送が終わり、赤いランプが消える。
3人の表情に、わずかな誇りの光が見えた。
――この学校を支える“名もなきプロフェッショナル”は、確かにここにいる。
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(ここまで、読み飛ばしてください)
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放送委員さんは、毎日3人ずつ、交代で放送を担当しています。
特にお昼の放送は、子どもたちに人気の音楽をかけてくれたり、クイズなどの出し物を考えて放送してくれたりと、一生懸命にがんばってくれています。
たまにミスもありますが、そこはご愛嬌。みんな、お昼の放送を楽しみにしています。
これからも、素敵な時間を作ってくださいね!
