【教頭雑記(不定期)】「おいしい給食」
- 公開日
- 2025/09/10
- 更新日
- 2025/09/10
お知らせ
9月10日。今日は体調不良でお休みをとられた先生の代わりに、ある学級で給食を頂きました。
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今日の献立は、メインのおかずに「ピリ辛大豆」、そしてこちらもメインを十分に張れるポテンシャルをもった「トッポギスープ」。いつものごはんと、相棒の牛乳。デザートには日本の夏を代表するデザート、冷凍ミカン。
まずはトッポギスープ。鶏肉、わかめ、人参、玉ねぎ、ねぎ、とうもろこし。煮込まれた多くの具材から甘味が出て、実に深い味わいを生み出している。
そしてトッポギ。トロリとやわらかくなった外側に汁の旨味がしっかりと染み込んで、これがうまい!
胡椒のきいたスープのピリリとした辛さが、舌に襲いかかる。異国の香りをまといながらも、どこか懐かしい。これが給食に登場するという奇跡!
ちなみに、韓国語で「떡볶이(トッポギ)」は「떡(トック:餅)」と「볶다(ポッタ:炒める)」が語源。つまり「餅を炒めた料理」という意味だ。1950年代、戦後の韓国でコチュジャンを使ったアレンジが登場し、屋台で広まっていったという。以来、庶民の味として親しまれており、韓国の給食でも「国民的人気メニュー」の一つとして愛されているという。こちらもいつか、食してみたいものだ。
次に、ピリ辛大豆!
小粒に砕かれた大豆が口の中で炸裂する。歯で噛み砕くたびに口中に広がる辛味と香ばしさ。小さな拳骨でガツガツと殴られるような感覚。まさに、大豆の逆襲。
児童の中にはこれをご飯に載せ、一気に食す者もいるが……やはり子どもの食べ方。
給食を愛する大人の私はこれをスプーンですくい、白いキャンバスのようなごはんの上でワンバウンドさせたのちに口へ運ぶ。そして続けざまに米を食らう。口の中で混ざるのならば同じと主張する者もいるかもしれない。実際そうなのだろう。しかしこれが私のルール。私はお・と・な。
そして…本日の大トリ、冷凍みかん!
給食史に残る伝説の一品。冷たさの中に潜む甘み。噛みしめた瞬間、幼き日の夏の思い出がふわりとよみがえる。まさに「時を凍らせた果実」!
あぁ……なんと罪深き献立なのだろう。
給食とは、ただの食事にあらず。青春の一ページであり、心を震わせる芸術なのだ。
今日も…仕上がった……。
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久々に子どもたちと給食を食べると、給食がいつも以上においしく感じられました。
子どもたちの笑顔あふれる教室、すばらしいですね。いつも指導してくださっている担任の先生と、気持ちのよい子どもたちに感謝です。
心の中でこっそりと、個人的に夏休みに見てハマったドラマ「おいしい給食」の主人公、甘利田先生風につぶやきながら、いただきました。
ところで、この記事を書いている際に、トッポギスープのレシピが書かれたページを見つけました。
おうちの献立の一端に加えてみるのは、いかがでしょう。私も近々、作ってみたいと思います。