来年は二つの巨大彗星が見えるかも?
- 公開日
- 2012/11/09
- 更新日
- 2012/11/09
校長室より
来年のことを言うと鬼に笑われるかもしれませんが、天体にいろいろと興味を持っていただいた保護者の方や子どもたちが増えてきましたので、最新情報をお知らせします。
まずは、流星群です。
11月17日は、しし座流星群の極大日です。19時頃が極大ですが月は三日月ですぐに沈みますから、見晴らしの良いところで観察すると良いことが起きるかも。ただしし座が登ってくるのは夜半過ぎからですので暖かくして観察してください。
このしし座流星群は2001年には流星雨と呼ばれるように雨のように流れ星が流れました。
12月14日はふたご座流星群の極大日です。ふたご座流星群は、1月のしぶん儀座流星群、8月のペルセウス座流星群と合わせて三大流星群と呼ばれています。8時頃が極大日ですので13日夜半過ぎからが観測に適しています。
※青い文字には、関係サイトをリンクとして張ってあります。カーソルを青い文字に合わせてクリックしてください。
いよいよ、彗星(ほうきぼし)です。
1.パンスターズ彗星(C2011L4)
この彗星は、ハワイ大学の全天観測プロジェクトによって、2011年6月6日に発見されました。
2013年3月5日に地球に接近し、さらに3月10日には太陽に接近することがわかりました。 3月10日頃に日没後の西の空低くくに見え始め、明るさは−1等級程度と予想されています。とても低い位置ですので、観測する場所の選定が難しいです。西の方向に町あかりが無く、西が海だと一番良いですね。
2.アイソン彗星(C/2012S1)
2012年9月21日にキスロヴォツク天文台でロシアのチームが発見した彗星です。太陽に最も接近するのは2013年の11月28日となっています。
この際、太陽中心から約180万kmという至近距離まで接近するため、太陽の凄まじい熱で彗星自体が崩壊してしまうかもしれません。もし、昨年12月に南半球で見えたラブジョイ彗星のように、太陽の近くを通過しても崩壊しなければ、12月には明け方のへび座に、大彗星として壮麗な姿を現すことが期待されます。
現在は、木星軌道の外側から太陽に接近中です。 2013年11月末〜12月にかけて太陽に接近し、北半球では、月の15倍の明るさとなり日中でも見える可能性が高いです。 写真は、昨年南半球で観測されたラブジョイ彗星です。