「ゆずり葉」のようにバトンタッチしよう!
- 公開日
- 2011/02/10
- 更新日
- 2011/02/10
全校
2月7日(月)の朝会で、校長先生から「ゆずり葉」の紹介がありました。
ゆずり葉の名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから名付けられ、その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われます。
2月に入り、今年度の学校生活もあと30日少しとなりました。
6年生は5年生に、5年生は4年生に〜と、「ゆずり葉」のように、それぞれ今の学年の仕事を下の学年の人にバトンタッチする時期になりました。
現在、校長室前に、朝会で紹介された「ゆずり葉」の実物と、「ゆずり葉」の詩が掲示されています。ぜひ、詩の意味を味わってみてください。詩のプリントは自由に持って言ってください。
詩「ゆずり葉」
作:河井酔茗(かわいすいめい)
子供達よ。
これは、ゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入れ代わってふるい葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉に命をゆずってー。
子供達よ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません
かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれない書物も
みんなお前たちの手に受け取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれどー。
世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、うつくしいものを、
一生懸命造ってます。
今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでに命は延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いていきます。
そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときが来るでしょう。