『 お盆 』
- 公開日
- 2017/08/15
- 更新日
- 2017/08/15
学校の窓
8月13日からお盆休みというところも多いようですが、「お盆」は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式のことです。先祖の霊があの世から戻ってきて、また天に帰っていくという日本古来の信仰と仏教の行事とが結びついた行事です。
この盂蘭盆会はサンスクリット語の「ウラバンナ」の音訳で、「逆さまにつるされた苦しみ」という意味があります。釈迦(しゃか)の弟子であった目連(もくれん)が、釈迦の教えによって僧侶に食べ物を施し供養することで、死んで地獄に落ちた母を救ったという言い伝えによるものだそうで、地獄に落ちて苦しんでいる霊を救うために供養を営むことを表します。
お盆は、伝統的には旧暦の7月15日に当たる中元節の日に行われていましたが、現在は地域によって異なり、8月15日(月遅れの盆)を中心として行うところが多いようです。東京など関東圏の一部では、7月15日を中心に行われるそうです。これは、東京と地方とで盆の時期をずらすことで、縁者一同が集まりやすくなり、みんなでゆっくり先祖の供養をするという説や、農作業が忙しい時期を避けるために東京と地方とで盆の時期がずれたとする説もあります。お盆の最初の13日を「迎え盆(お盆の入り)」、最後の16日を「送り盆(お盆の明け)」といいます。