8月3日(月曜)鏡文字(かがみもじ)と左利きの関係について
- 公開日
- 2020/08/03
- 更新日
- 2020/08/03
お知らせ
古来より左右反転した鏡文字は見た目に違和感を感じることや
書こうと思って書けるものではないことから
映画や小説などでオカルトチックな題材として取り上げられることがあります。また、ごくまれに鏡文字をすらすら書ける人がいるそうで、
そのためミステリー小説のトリックとして取り上げられることがあります。
この場合、特技として扱われるのですが、
実は、この鏡文字、低学年の子どもたちの中に書く子がいるということで、
教師がどのように指導したらいいかということが話題になることがあります。
なぜなら、教育の場では、子どもが鏡文字を書いていると、
これは正確に書けないこととして取り扱われるからです。
それはそうでしょう。正確ではないので無理もありません。
完璧な鏡文字であれば、それなりに能力があることを
示していることになるとは思いますが、
それでも何らかの支障があることを示しているように考えられます。
それはもっともなことで、
現在では発達障がいや脳の機能障がいであることが
関係していることが指摘されているからです。
しかし、だからといってすぐに障がいがあるのではないかと
受け取るのは早いのです。
実はレオナルド・ダ・ヴィンチ は、13,000ページに及ぶノートが
全て鏡文字だそうです。
ルイス・キャロル(「不思議の国のアリス」作者で数学者)は
多数の手紙などが鏡像文字で書かれているそうです。
2人に共通しているのは左利きということです。
ダ・ヴィンチは生涯を通して左利でしたし、
キャロルは普段右利きでしたが、
左利きだった時期があると言われています。
それから鏡文字をすらすら書けるという人も左利きが多いそうです。
実は、左利きの場合、自然と鏡文字を書くことや、
5〜6歳までの子どもが無意識に鏡文字を書く事例が知られています。
原因はよく分かっていないのですが、
左利きの人が右利きにされた場合に突然鏡文字になる場合もあるようです。
左利きであったり、それを矯正した経歴があれば、
まずはその左利きが関係していることを疑ってみることが大切です。
そして、そういう経歴が確認できたなら、
学習を重ねていくことで解消されることも知っておくべきです。