チョーク
- 公開日
- 2015/04/14
- 更新日
- 2015/04/14
校長室から
…(前略)漱石は「白墨」と書いてチョークと読ませている。全国黒板工業連盟によると一八七二年に米国人が日本に持ち込んだという(中略)時代が変わってチョークの業界も苦しいようだ。チョークメーカーの老舗で業界二位の「羽衣文具」(愛知県春日井市)が三月いっぱいでチョークの販売を打ち切った。近く自主廃業するそうだ(中略)チョークと黒板の最大の利点はさっと消せることかもしれぬ。書く。間違える。消せばよい。そしてもう一度書き直す。考えてみれば、「失敗」に寛大な道具である。それが「学ぶ」ということでもあろう。4月6日付中日新聞コラム中日春秋より
ずっと使い続けていたチョークが消えてしまう(実際には他社が引き継ぐということです)驚きと、業界二位の老舗という会社が春日井市にあることを初めて知った驚きが私を襲いました。ICT機器の活用が叫ばれ整備されつつある中でも、決して消えることのない道具だと思っていますが、いつか消えゆくのでしょうか。チョークと「学ぶ」を考えてみたいと思います。