学校日記

<校長室の窓> デモステネスから学ぶ

公開日
2018/03/05
更新日
2018/03/05

勝川小学校

勝川小学校 高学年の皆さんへ

今日は、古代ギリシャの政治家デモステネスの言葉を紹介しますね。

逃(に)げた者(もの)は
もう一度戦(たたか)える。

辛(つら)いことや苦しいことから
「絶対に逃げてはいけない!」
と、私は幼い頃から教えられてきました。

たとえ辛く苦しい状況にあっても、
そこから逃げることなく、
自分の持てる力を最大限に出して立ち向かうべき。
それによって、人間的な成長も加速していくのだ!
と教えられました。

「逃げてはいけない!」という姿勢(しせい)は、
とても大切なことだと、今でも思っています。
辛く厳(きび)しい状況に耐(た)えることは、
人間としての修行(しゅぎょう)となるからです。

しかし、次のようにも思います。

今、自分が取り組んでいることが、
目標や夢に近づくためのものであれば、
とことん修行に励(はげ)むことの意義(いぎ)は大きいと思います。

しかし、耐(た)えることが本来の目的ではないはずです。
「今の環境(かんきょう)が自分の求めるものとは違(ちが)う。」
と感じているのであれば、
その環境から「逃げる」ことも、
前向きな選択(せんたく)になるのではないかと…。


大切なものを諦(あきら)めないために、
何かを捨(す)てなければならないこともあるではないでしょうか。
もっと言えば、「生きる」ための「逃げ」は、していいのです。
そうでなくても、小学生の皆さんに問題を解決(かいけつ)する力は、
限(かぎ)られています。

とりあえず、逃げ切った先で、
「夢」を捨てないで、自分の力で、もう一度、
なんとかできる日が来るのをじっと待(ま)ち、力を蓄(たくわ)える。

そういう構(かま)えも必要(ひつよう)だと思います。

※デモステネスの詳細は、ココをクリックしてください。