<校長室の窓> 上山博康氏から学ぶ
- 公開日
- 2018/02/22
- 更新日
- 2018/02/22
勝川小学校
勝川小学校 高学年の皆さんへ
批評家になるな!
いつも、批判される側(がわ)にいろ!
この言葉は、脳神経外科医の上山博康(かみやまひろやす)氏が、
いつも大切にしている言葉で、私の大好きな言葉です。
上山医師の外科医としての技術は、並外(なみはず)れたもので、
直径1ミリに満たない微細な血管を、
いとも簡単に縫(ぬ)い合わせます。
脳の血管にできる瘤(こぶ)、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の
手術の第一人者として知られ、
勤務していた旭川(あさひかわ)赤十字病院には、
全国から患者(かんじゃ)が殺到(さっとう)しました。
上山医師の凄(すご)みは、
手術の技量(ぎりょう)だけにあるのではありません。
突(つ)き抜(ぬ)けた「覚悟(かくご)」です。
上山医師は、不安と迷いの中にある患者たちに、
リスク(=危険)はリスクとして伝えた上で、
覚悟をもって「自分はこの手術を成功させます」と言い切ります。
覚悟を持った生き方の陰(かげ)には、
若き日に、恩師(おんし)から受け取った一つの言葉があります。
その恩師の名は、伊藤善太郎(ぜんたろう)さん。
その言葉とは、
批評家になるな!いつも、批判される側にいろ!
医者としての前進を止(と)めるな。
批判するやつは、絶対、批判するからって。
患者にとって、何が必要か。
患者の求めるものを与える、
これが医療(いりょう)の本質だ。
です。
世の中には、すぐに批判する人がいます。
でも、その人は、はたして前を向いているのでしょうか。
それよりは、
批判されてもいい、前を向いて、
「命がけ」で自分の仕事がしたい!
この思いが、上山医師の「覚悟」の源になっているのです。
見習(みなら)いたいものです。
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(写真出典 Yahoo!画像)