学校日記

<校長室の窓> 志賀内泰弘氏から学ぶ

公開日
2018/01/19
更新日
2018/01/19

勝川小学校

保護者の皆様へ

今、「神対応」という言葉が、流行しているそうです。
この言葉は、元々、企業に寄せられたクレームに対して、
細やかな素晴らしい対応をしたことを差して使っていた言葉だそうです。

その後、この言葉を使用する範囲がかなり拡がって、
タレントのファンサービスや、
飲食店などにおいて「感動する接客」に対しても、
使われるようになったそうです。

例えば、レストランで食後に薬を飲もうとしていたら、
頼んでもいないのに、店員さんがお水を持ってきてくれたという話も
「神対応」というのだそうです。

この言葉について、私が尊敬する志賀内泰弘氏は、こう述べています。
(以下引用)

さて、メルマガの読者から、こんなお話の投稿をいただきました。
まずは、ご覧ください。

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先日、麦とろご飯を食べに行った時、雨が降っていたので、
駐車場からは、少し距離があった為、傘をさして行きました。
傘は入口の傘立てに入れました。

食事を終えて出て来ると、傘が見当たりません。
駄目元(だめもと)とは思いながら、
店の方に傘が無くなったことを伝えると、
どんな傘かを聞いて、他の傘立てを探してくださり、
見つからなかったと言って、代わりに店の傘をさして行って下さいと、
差し出されましたが、
断ると、見つかった時の連絡先をと言われ、
名前と電話だけ知らせて、帰りました。

食事や店の方の対応は、良かったけれど、
お気に入りの傘が無くなったのは、ちょっとショックでした。

その後、また、店の方から、住所を知らせて欲しいと電話があり、
何だろうと思っていたら、「傘代の足しにして下さい」と
傘を買うには充分なお金を送っていただきました。
「神対応」に、また、行きたくなりました。

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私も何度か、レストランやコンビニで傘を失くしました。
「盗まれた」と言わず、「失くした」と書きましたが、
ひょっとすると、他のお客さんが自分の傘と間違えて、
持ち帰ってしまったのかもしれないからです。

無駄だとは思いつつ、お店の人に
「傘が見当たらないのですが…。」と訴えます。
たいていは、
「どんな傘か教えてください。見つかったら連絡します。」
というものです。

あるコンビニでは、指を差して、
「うちでも、傘を売ってますよ」
と言われました。
これには、言葉を失いました。

お話の「麦とろご飯」のお店は、素晴らしいですね。
おそらく、傘が無くなったのは、
うちの店の「管理不足」ということでしょう。
高級料亭ならまだしも…。
ましさく、「神対応」ですね。


(引用おわり 出典『プチ紳士からの手紙』)  

私は、「神対応」というのは、「真心(まごころ)」だと思います。
真心を込めて、お客さんに接すれば、
自然と「神対応」になるではないかと思います。

教育も大切なのは、「真心」だと思います。
いかに子どもを愛(いと)おしく思って接するか。
そのことに尽きると思っています。


真心をこめた言葉は、必ず子どもの心に響きます。
大人の真心のこもった行動は、
必ず子どもの心を揺り動かすと信じています。
釈迦に説法をお許しください。

※志賀内泰弘氏の言葉の本校HPへの掲載は、
 志賀内泰弘氏から許可をいただいております。