学校日記

<校長室の窓> 避けたいコミュニケーション

公開日
2018/01/11
更新日
2018/01/11

勝川小学校

保護者の皆様へ

昨日、このHPで、『子どもの脳を傷つける親たち』の著者で医師の
友田明美先生が推奨している3つのコミュニケーンをご紹介しました。
本日は、「避けたい3つのコミュニケーション」をご紹介します。
 
<命令や指示>
命令や指示は、子どもから主導権を奪ってしまいます。
たとえば、学校で出された絵日記の宿題に、
子どもが取り組んでいるとします。
子どもは扱うテーマを、自分で決めています。
しかし、宿題を充実させたい大人はつい、
「こんなふうにやってみたら?」といった提案をしてしまいます。
これは、ひそかに、
子どもが親に従うことを期待しての声かけといえるでしょう。
もし、子どもが従わなければ、親は気分が悪くなり、それが顔に出ます。
そうすると、子どもも楽しめなくなります。

<不必要な質問>
たとえば、考えごとをしている子どもに、
唐突に、「何を考えているの?」と不必要な質問をすると、
子どもの行動を中断させ、集中を切らせてしまいます。
子どもの考えに反対しているようなニュアンスを与えることになるので、
注意しましょう。

<禁止や否定的な表現>
「〜はやめて」「〜はだめ」「〜しないで」といった否定的な禁止は、
しばしば不愉快な相互作用を生じさせます。
「すぐに泣くのはやめて」「言い訳してもだめ」「散らかさないで」。
われわれ大人は、
このようなセリフをイライラに任せて発してしまいがちですが、
否定的な言葉で問題が改善することはまずなく、
かえって、子どもの否定的な行動を増やすことにつながります。

いかがでしょうか。
釈迦に説法をお許しください。

参考文献 
友田明美著『子どもの脳を傷つける親たち』(NHK出版新書)
※友田先生の詳細は、ココをクリックしてください。