<校長室の窓> 原晋(はらすすむ)監督から学ぶ
- 公開日
- 2018/01/09
- 更新日
- 2018/01/09
勝川小学校
今年のお正月(1月2・3日)に行われた「箱根駅伝」では、
原晋監督率いる青山学院大学が、4連覇(れんぱ)を果たしました。
今年は、往路・復路のメンバー10人が、まさに「十人十色」で、
実績のあるスペシャリストだけでなく、無名ランナーも出場し、
2年生〜4年生が、それぞれの「持ち味」を出しました。
原監督の「ハーモニー大作戦」が、みごとに成功したのです。
原監督が監修をして特別出演もしたドラマ『陸王』が大ヒットし、
昨年は陸上ブームになりましたが、原監督は、こう述べています。
陸上界を盛り上げたい。
ライバルは、早稲田・駒沢・東洋・東海ではないんだ。
サッカー界・野球界なんだ。
多くの若者に、この箱根駅伝を通して長距離を目指してほしい。
日本の人口が減り、各競技で優れた人材の奪い合いが始まれば、
自分を育ててくれた陸上がなくなってしまう。
陸上に引き込むために箱根駅伝が必要。
だから箱根を盛り上げる。
勝たないと聞いてもらえない。
強くなければ伝えられない。
原監督は、昨年12月30日のミーティングで、
全部員へ胸に抱える信念をぶつけ、頭を下げたそうです。
勝って優勝会見で言いたい。
陸上界を変えたい!と。
俺に力をくれ。
ぜひ勝ってほしい。
なんとスケールの大きい人なのでしょう!
自分のチームのことだけでなく、
陸上界全体のことを考えているのです。
そして、原監督は、こんな実績があっても、
昨年4月から早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程で、
学び続けているそうです。
その研究成果を、陸上選手の育成に役立てています。
とにかく研究熱心で、常に「前」を向いているのです。
彼は、こうも言っています。
自分の大胆な発言を嫌う人もいる。
でも、自分は、常に「本質」を考えて発言しているつもりだ。
原監督は、ブレることが無いのです。
全ては愛する陸上のため。
陸上に人生を懸(か)ける男の背中は、強い説得力を放っています。
見習わなければならないと思いました。
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(写真出典 Yahoo!画像)