<校長室の窓> 悩むのではなく 考えることが大切
- 公開日
- 2017/10/25
- 更新日
- 2017/10/25
勝川小学校
勝川小学校 高学年の皆さんへ
今日は、ある人の手記(しゅき)を紹介(しょうかい)しますね。
大学生の頃、ゼミ(=研究室)の先生に相談した時のことです。
当時の私は、将来の夢、卒業論文、バイト先のこと、友達関係、恋愛等、
たくさんの悩(なや)みを抱(かか)えていました。
先生は、嫌(いや)な顔ひとつせずに、
私の悩みや愚痴(ぐち)を、かたっぱしから聞いて、
うなずいてくれました。
そして最後に、
「その悩みの数々(かずかず)と、
あなたがどう向き合うのかがこれからの課題ですね。
ただ悩むのではなく、考えることが大切だと思いますよ」と。
その言葉を聞いた時は、
「悩むことと考えることの違(ちが)いって何?」と思うばかりでした。
けれど、その意味に思いを巡(めぐ)らせているうちに、
ひとつの問題と真正面(ましょうめん)から向き合うということが、
先生の言う「考える」ことなのではないかと、思うようになりました。
情(なさ)けないことに、私はそれまで、目の前の問題に、
「どうしよう…。」と頭を抱(かか)えているだけだったのです。
先生の言葉で、思考(しこう)が切り替(か)わった私は、
一生懸命(いっしょうけんめい)、
「自分はどうしたいのか」
「どうするべきなのか」
を考え、何事にもまっすぐに向き合うように努(つと)めました。
すると、それまで滞(とどこお)っていたたくさんの物事が、
徐々(じょじょ)に流れ始め、
それからの大学生活は、とても充実したものになりました。
卒業してからも、どんな問題に直面した時でも、
先生の言葉を思い出し、
「考える」という姿勢を忘れないようにしています。
引用『プチ紳士からの手紙』
「自分はどうしたいのか」
「自分は何をしたいのか」
「自分は何をすべきなのか」
問題に向き合い、自分で考えて、
勇気を出して問題に立ち向かっていくことが大切ですね。
悩んでいるだけでは、前に進みません!
※『プチ紳士からの手紙』の内容を本校HPに掲載することは、
志賀内泰弘氏から、許可をいただいております。