<校長室の窓> エンダム選手から学ぶ
- 公開日
- 2017/10/23
- 更新日
- 2017/10/23
勝川小学校
勝川小学校 高学年の皆さんへ
ボクシングののWBA世界ミドル級タイトル戦が、
昨日、東京・両国国技館で行われ、
挑戦者でロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手が、
王者アッサン・エンダム選手(フランス)に、
7回終了TKO勝ちをしました。
この2人は、5月の王座決定戦で一度対戦しています。
その時は、村田選手が、4回にダウンを奪(うば)うなど、
試合を優位に進めましたが、結局1−2で「判定負け」をしました。
その判定が問題となり、誤審を認めたWBA会長の指令により、
異例(いれい)のリベンジマッチが行われることになったのです。
そんな因縁(いんねん)の再戦で、
村田選手が見事(みごと)にリベンジを果たしました。
村田選手の涙は、多くのボクシングファンに感動を与えました。
私も、「村田選手はすごい!」と、彼のひたむきな姿に感動しました。
もう一つ、感動したのは、
王座から陥落(かんらく)したエンダム選手が、
試合後に、記者会見していた新王者の村田選手のところに来て、
彼の勝利を讃(たた)えたことです。
エンダム選手は、村田選手のところに来ると、
熱い抱擁(ほうよう)と握手(あくしゅ)を交(かわ)し、
「君がチャンピオンだ!」「またいつか闘(たたか)おう!」と、
笑顔で、村田選手の勝利を祝福したのです。
私は、「なかなかできることではないな」と思いました。
そして、「本当のプロ、本当のスポーツマンだ!」と思いました。
村田選手は、エンダム選手について、
「真の友人です。」
「初めてできた友人だと彼も言ってくれて、僕もそう思っています。」
「ボクシングで試合に勝つ人間は、相手を踏みにじり、その上に立つ。
だから勝った人間には責任がある。」
「彼の分の責任も伴ってこれから戦っていきたい」とコメントしました。
お互いが、尊敬し合っているのです。
エンダム選手という存在がなかったら、
きっと、今の村田選手は無いでしょう。
二人は、良きライバルであり、真の友人なのです。
村田選手は、会見の最後にこう言いました。
「今回勝ったことで何が得られたかったっていうと、
やはり、人間性の大切さです。」
「エンダム選手が教えてくれました。」
※村田選手の詳細は、ココをクリックしてください。
※写真は、エンダム選手(左)と村田選手(右」 出典Yahoo!画像