学校日記

<校長室の窓> 親切の連鎖(れんさ)

公開日
2017/10/13
更新日
2017/10/13

勝川小学校

勝川小学校 高学年の皆さんへ

今日は、中日新聞朝刊「くらしの作文」から、
心があたたかくなるお話を紹介しますね。

久(ひさ)しぶりに乗ったバスの中。
後ろの方の席が空いていたので座った。
座席は満席だったが、立っている人はなく、バスは発車した。

次の停留所(ていりゅうじょ)で、
50歳くらいの女性が乗り込んできて、
入口付近に立つと、
その近くに座っていた高校生ぐらいの男子が、
立ち上がり「どうぞ」と席を譲(ゆず)った。

女性はちょっとびっくりしたような笑顔になり、
「ありがとうございます」と言って、席に座った。
その男子も笑顔で軽く頭を下げたあと、
少し前の方へ移動して、手すりを握(にぎ)って立っていた。

停留所を2つか3つ過ぎたとき、高齢の女性が乗ってきた。
すると、先ほど席を譲られた女性がすくっと立ち上がり、
高齢の女性に「どうぞ」と笑顔で席を譲った。

そして、手すりを持って立っている男子のそばに行って、
男子と笑顔で目を合わせていた。

2人は別々の停留所で降りていったので、
知り合いというわけではなさそうだった。
私は、2人がつないだ「親切の連鎖」を見て、心が軽くなった。

ためらいなく行動できる彼らに、
「私も自然に体が動く人間になろう」と、
心の中で奮起(ふんき)させてもらった。

「親切の連鎖」という言葉、とてもステキですね。
この連鎖が、ずっとずっと繋(つな)がれていったら、
どんなに住みやすい社会になることでしょう。