学校日記

<校長室の窓> 藤井聡太四段から学ぶ

公開日
2017/10/10
更新日
2017/10/10

勝川小学校

勝川小学校 高学年の皆さんへ

お隣(となり)の瀬戸市在住の天才棋士(ぎし)の藤井四段は、
まだ、中学生ですが、「400年に1人の天才」と言われています。
公式戦で29連勝したのは、記憶(きおく)に新しいですね。

15歳の彼は、現在、名古屋大学教育学部附属中学校で、
学業(がくぎょう)と将棋(しょうぎ)を両立させています。
体育(特に走ること)や数学なども得意だそうです。

彼は、家に帰ると、1日6時間以上も将棋に打ち込むそうです。
「将棋をしている時が一番楽しい」
「将棋なしでは生きていけない」

と言います。
彼のように、「何かに打ち込めるものがある!」
というのは、とても素晴らしいことですね。

彼は、5歳のころ「目隠(めかく)し詰将棋(つめしょうぎ)」
という練習をひたすら続け、
将棋の技法を身に着けたそうです。
彼がノートに記録したパターンは、1万個になるというから驚きです。
彼の信念は、「考え続ければ、必ず正解が見つかる!」だそうです。

これだけ有名になって、マスコミからも注目されても、
「プレッシャーはありません」
「一局一局、目の前の将棋をさすだけです」
「完璧(かんぺき)な将棋をめざしています」

と、淡々(たんたん)と答えます。

将棋は「頭脳の格闘技(かくとうぎ)」と呼ばれています。
藤井四段の「勝負師(しょうぶし)」としての気迫(きはく)は、
ものすごいものがあるそうです。

もちろん、彼にもミスはあり、負けることもあります。
負けた時の悔(くや)しい表情は、
尋常(じんじょう)ではないそうです。

また、自分が信じられなくなり、落ち込むこともありました。
そんな時は、師匠(ししょう)と向き合って、
ひたすら10時間以上も、将棋を打つののだそうです。
また、「なぜ敗れたのか」を、人工知能(AI)と向き合って、
徹底的(てっていてき)に分析(ぶんせき)し、
同じ過(あやま)ちをしないようにするのだそうです。
天才であることは間違いありませんが、努力家でもあるのです。

そうした努力を積み重ねることによって、
「結果を意識せず、目の前の将棋に最善を尽くす」
という境地(きょうち=心の状態)に至(いた)ったそうです。
とても15歳の中学生とは思えないですね。

皆さんも、何でもいいから、
何か打ち込めるものを持ってほしいと思います。
それは、勉強でもいいし、習いごとでもいいし、
スポーツでも、趣味でも、何でも構(かま)いません。
それをしていると、
時間が経(た)つのを忘れるくらい集中できるもの。
それをしていると、
楽しくて、「生きている!」と実感できるもの。
そういうものを見つけてくださいね!

保護者の皆様へ
藤井家の教育方針は、
「子どもには子どもの時間がある。それに大人が入り込まない。」
だそうです。
もちろん、ゲームやテレビやスマホに夢中というのでは困りますが、
お子様が、何か夢中になって頑張れるものを自分で見つけられるよう、
色々なことを体験させてあげてください。
そして、お子様が「夢中になれるもの」を自ら見つけたら、
あたたかく見守り、支援をしてあげてください。
釈迦に説法をお許しください。


※藤井四段の詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)