<校長室の窓> 読み聞かせの意義について
- 公開日
- 2017/09/28
- 更新日
- 2017/09/28
勝川小学校
保護者の皆様へ
今日は、「読み聞かせ」の意義にについて書かせていただきます。
釈迦に説法をお許しください。
読み聞かせは、子どもの「想像力」を育み、
親子の「コミュニケーション」にも、大変役立ちます。
しかし、小学生になったのを機に、
やめてしまう家庭も少なくないと聞きます。
皆様はいかがでしょうか。
有意義な習慣から「卒業」をしてしまうのは、
「とてももったいない」と、多くの専門家が指摘しています。
小学生に対する読み聞かせについて、
子育て絵本アドバイザーの前田ちひろさんは、
次のように述べています。
■通常の読書と同様、語彙力が増えます。
■何と言っても、子どもの知的好奇心をかきたてることができます。
■子どもは、成長するにつれ、幼児期の無邪気さは
徐々になくなっていくものですが、だからこそ、
子どもの繊細な気持ちに触れることができる読み聞かせは、
親にとっても大切な時間です。
■それは、中学年・高学年にもあてはまります。
勉強や友人関係が難しくなったり、
習いごとで忙しくなったりした時、
読み聞かせは「ホッ」とできる時間になります。
もちろん、中学年ぐらいになれば、
「自分で読みたい」と主張する子どももいます。
その時は、読み聞かせにこだわらず、
自主性を尊重して見守ればいいのです。
■意識したいのは、本の中で「疑似体験」したことを、
「現実体験」に結びつけるよう勧めることです。
恐竜の本を読み聞かせ、子どもが興味を持ったら、
一緒に博物館に行く。
博物館で気付いたことがあれば、
さらに本で調べるよう促せば、効果的です。
■では、どんな本を選んだらいいのでしょう。
「知的好奇心に応える本」「心情に訴える本」
に分けて考えると、探したり選んだりしやすいと思います。
日頃から、子どもがどんなことに興味や関心を抱いているのか
意識していると、子どもに合った本を選びやすいですね。
■学校で学んでいる内容も参考になります。
例えば、学校で「稲作」を学んでいたら、
それに関連する本を選ぶと、授業の理解が深まりやすくなります。
読み聞かせは、「感情や知識を親子で共有する貴重な時間」です。
ぜひとも、ご家庭で大切にしていただきたいと思います。
さて、本校では、1学期・2学期の『読書月間』に、
読み聞かせボランティアの方がおみえになって、
1年生から6年生まで、読み聞かせをしてくださいます。
6年生も、真剣に聞いています。
この取組は、本校の素晴らしい「伝統」であり、
私は、ボランティアの方々に、心から感謝しています。
いよいよ10月から、『コスモス読書月間』が始まります。
ボランティアの皆様、よろしくお願い致します。
校長 堤 泰喜