学校日記

<校長室の窓> リンカーン大統領から学ぶ

公開日
2017/06/23
更新日
2017/06/23

勝川小学校

勝川小学校 高学年の皆さんへ

今日は、アメリカ16代大統領リンカーンのお話を紹介しますね!

ある朝、急用でホワイトハウスを訪ねたリンカーンの秘書ジェームズは、
案内されて広間に入ろうとしました。
すると、廊下(ろうか)の片隅(かたすみ)で、
しきりに靴(くつ)を磨(みが)いている男がいました。
秘書は何気なく傍(かたわら)を通り過ぎようとして、
あっと驚いて立ち止まりました。

それというのも、
大統領リンカーンが、しきりに自分の靴を磨いていたからです。

ジェームズ秘書はリンカーンに向かって言いました。
「大統領のご身分でそのようなことをなさるのを
 人に見られるのは具合が悪うございます。
 殊(こと)に貴婦人方(きふじんがた)に見られては困ります!」

「大統領は田舎者(いなかもの)丸出しで粗野(そや)な態度だ」
 という陰口(かげぐち)を、ジェームズは気にしていたので、
 忠告をしたのです。

するとリンカーンは、
人なつっこい目に微笑(ほほ)みを浮かべながら言いました。

「ほう、靴磨きは恥ずかしいことなのかね、ジェームズ君。」
「それは違っていると思うな。」
「大統領も靴磨きも、同じく世のため人のために働く者だ。」
「世の中に卑(いや)しい仕事というものは無いはずだ。」
「ただ卑しい人はいるものだがね。」

そして靴墨(つくずみ)のにおいの残っている片手で、
ジェームズの差し出した重要書類を取り上げて、
靴を磨いていたときと同じような熱心さで、それを読み始めました。

いかがですか。
リンカーンは、大統領になるのも、どんな仕事をするのも、
「仕事の価値に変わりはない!」と教えてくれているのです。
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(写真出典 Yahoo!画像)