<校長室の窓> まど・みちお さんから学ぶ
- 公開日
- 2017/04/01
- 更新日
- 2017/04/02
勝川小学校
4月1日の中日新聞の朝刊に、
104歳で天寿を全うした詩人まど・みちおさんの詩が載っていました。
朝がくると
朝がくると とび起(お)きて
ぼくが作ったものでもない
水道で 顔をあらうと
ぼくが作ったものでもない
洋服(ようふく)を きて
ぼくが作ったものでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる
それから ぼくが作ったものでもない
本やノートを
ぼくが作ったものでもない
ランドセルに つめて
せなかに しょって
さて ぼくが作ったものでもない
靴(くつ)を はくと
たったか たったか でかけていく
ぼくが作ったものでもない
道路(どうろ)を
ぼくが作ったものでもない
学校へと
ああ なんのために
いまに おとなになったら
ぼくだって ぼくたって
なにかを 作ることが
できるように なるために
今日から4月。
この春は、約89万人の人が「新社会人」として歩み出します。
この人たちは、いよいよ「自分」で、
だれかのために何かを創り始めます。
そういう朝を迎えたのです。
学校は、そういう人達を育てるところです。
子どもたちに「社会への参画意識」をどう持たせるか。
子どもたちに「宇宙船地球号の乗組員」という認識をどう持たせるか。
何より、子どもたちに「自己肯定感」をどう育み、
「生きる力」をどう育てるか。
重責を感じます。
年度のはじめにあたり、まど・みちおさんの詩が、
とても心に響きました。
※まど・みちおさんの詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)