学校日記

<校長室の窓> 自己決定(じこけってい)

公開日
2017/03/17
更新日
2017/03/18

5年

5年生の皆さんへ

卒業式では、準備や清掃など、色々とありがとうございました!
卒業式当日の「呼びかけ」「合唱」「態度」も、
大変(たいへん)立派(りっぱ)でした。
皆さんのおかげで、「素晴らしい卒業式」となりました。
とても感謝しています。


さて、素晴らしい先輩たちが卒業し、
最高学年になった今、
皆さんに考えてもらいたいことがあります。
それは、「自己決定(じこけってい)」という言葉についてです。

難しい言葉のようにみえますが、
私たちは、いつも自己決定をして生きています。
言いかえると、
いつも選択可能(せんたくかのう)なものの中から自分で選びとって、
物事(ものごと)を決めています。

たとえば、
「授業中に担任の先生のお話を真剣(しんけん)に聴(き)くか」
「聴(き)いているふりをして、他事(ほかごと)を考えるか」
は、自己決定をする場面の一つ例と言えましょう。

また、
「6年生になって、学級委員に立候補するかどうか」も、
自己決定をする場面の一つの例と言えましょう。

学校生活だけでなく、
家に帰ってからの時間に、何をして過ごすかも、自己決定です。
たとえば、
「今日は、ねむいから寝る」
「今日は、ねむいけれど、もう少し勉強をする!」
も、自己決定をする場面の一例です。

もっと言えば、
「コンビニでどんな飲み物を買うか」
「ファミレスでどんな食べ物を注文するか」
も、自己決定をする場面の一例です。

そう考えると、実は、人間の一生は、
「自己決定」の連続なのです。


自分で決めたことは、他の誰の責任でもありませんので、
結果については、自分で責任を取らなければなりません。
つまり、自己決定には「自己責任」がつきものです。

しかし、「こんなはずじゃなかった…」とか
「○○さんにすすめられたせいでこうなった…」
という話を聞くことがあります。
物事(ものごと)や進む道などを選ぶときに、
よく考えずに「友達と同じでいいや」と思ったり、
考えることを放棄(ほうき)して、
誰(だれ)かの言うとおりにした結果だと言えます。

飲み物を選んだり、授業後の時間の使い方であれば、
やり直す機会はいくらでもあります。
しかし、たとえば高校入試など、
自分の進路を決定するような大きなことは、やり直しができません。

繰り返しますが、自己決定には自己責任がともないます。
自分で考えて決めたことなら、
目の前に少々困難(こんなん)があっても投げ出さず、
乗り越えようと努力するようにしてほしい!と願っています。

最高学年になった皆さんには、
家庭でも、学校生活の中でも、
おうちの人や担任の先生の助言をしっかりと聞いて、
それを参考にしながら、
「自分で決める練習」
「決めたことに対して努力する練習」
「決めたことに対して責任を持つ練習」

を、重ねていってほしいと思います。

キーワードは、「公言実行」です!