学校日記

今日(2月14日)は、何の日?

公開日
2017/02/14
更新日
2017/02/14

勝川小学校

今日は、『樅(もみ)ノ木は残った』で有名な小説家
山本周五郎の没後50年の命日です。

彼には、いろいろなエピソードがありますが、
二つご紹介します。

『樅(もみ)ノ木は残った』が新聞に連載されていたころ、
一人の読者から、周五郎に手紙が寄せられました。
そこには、
「私は貧乏書生(びんぼうしょせい)で新聞を定期購読できません。
 毎朝、新聞社の市局前に張り出される紙面で立ち読みしています…。」
と書かれてありました。
この手紙を見て、周五郎は友人に、
「恵まれた境遇(きょうぐう)にいる読者も大切だけれども、
 僕には彼のような読者のほうが、もっと大事に思えるんだ。」

と言ったそうです。

もう一つのエピソードは、
直木賞をはじめ、あらゆる文学賞を固辞(こじ)したことです。
「魚が売れたからって、魚屋が、ほかの魚屋を集めて
 お祝いをしますか?」

というのが、彼の考えです。

彼の作品に『青べか物語』があります。
主人公の「私」は、劇作家ストリンドベリの一節をつぶやきます。
「苦しみつつ、なおはたらけ、安住を求めるな、
この世は巡礼(じゅんれい)である。」

周五郎の座右の銘だそうです。

平成29日2月14日読売新聞朝刊 参照

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 ストリンドベリの詳細は、ココをクリックしてください。
 (写真出典 Yahoo!画像)