学校日記

<校長室の窓> 尾崎公子先生から学ぶ

公開日
2017/02/10
更新日
2017/02/11

勝川小学校

保護者の皆様へ

兵庫県立大学環境人間学部教授の尾崎公子先生の講演記録が、
ある教育誌に載っていましたので、一部をご紹介します。

子どもの声を聴く

まず、みなさんに、子どもの声を聴くことができているかどうか
お尋ねしたいと思います。
ある商業紙のコラムに、
「お母さん、心できいてよ」という記事が載っていました。
お母さんは、家事の片手間に子どもの話を聞いていたと思うのですが、
その時子どもに、
「お母さん、心できいてよ!」といわれたとのことです。

「きく」という字には、「聴く」と「聞く」がありますが、
どう違うのでしょうか。

「聞く」の方は、物理的な音をキャッチするという意味ですが、
「聴く」の方の字の中に、
「目」や「心」があり、また「十」がついていることからも、
「目」と「心」と「耳」で十分に聴こうという意味を表しています。

すなわち、
音にならない、言葉にならない、
そうした声なき声も目と耳で聞きましょう
というのが、
「聴く」というこの漢字の意味です。

(中略)

「千と千尋の神隠し」という映画がありますが、
これは単に主人公の成長物語ではなく、
主人公の眠っていた「生きる力」が次第に呼び覚まされていく話であり、
私は、「エンパワメント」という言葉で、
置き換えることができると思っています。

一枚一枚、上着を取っていって、自分の奥底に眠っているパワーに
タッチすることが、「エンパワメント」です。

人間がもつ可能性とか感性・個性・能力・美・生命力といった
ポテンシャル(潜在的な力)は、
受容・肯定・信頼・共感・愛情・などによって、
芽吹いていくのではないでしょうか。


「あまちゃん」という朝の連続テレビ小説も、
一見、主人公の成長物語のように見えますが、
周りが変わったからこそ、主人公のよいところがでてきたのであり、
これも「エンパワメント」と言えます。

(引用 終わり)

いかかでしょうか。
子育ての参考にしていただければ、幸いです。
私達教師も、尾崎公子先生のこの言葉を、心に刻みたいと思います。
釈迦に説法を、お許しください。

※尾崎公子先生の詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)