<校長室の窓> 三重大学教育学部附属小学校から学ぶ
- 公開日
- 2017/02/06
- 更新日
- 2017/02/07
勝川小学校
勝川小学校6年生の皆さんへ
2月4日(土)、私は研修で、
三重県津市にある三重大学教育学部附属小学校に行きました。
ここで、6年生の社会の授業を参観しました。
そのクラスの児童は、タブレットをいとも簡単に使いこなし、
発言内容もレベルが高く、とても優秀な児童でした。
しかし、クラス全体の「集中力」という点では、
勝川小学校の6年生の方が、はるかに優(すぐ)れている!と感じ、
勝川小学校の6年生の素晴らしさを、
再認識(さいにんしき)することができました。
中学校に入学しても、日々の授業を大切にしてくださいね!
一つ、この学校から学んだことがあります。
それが上の写真です。
下駄箱(げたばこ)のくつが、
整然(せいぜん)と並(なら)んでいました。
お勉強ができる子は、生活態度も立派(りっぱ)なのだ!
いや、生活態度が立派だから、お勉強ができるのだ!と思いました。
長野県円福寺の住職として、終戦直後から戦災孤児救済運動を推進した
藤本幸邦さんの言葉を紹介します。(紹介するのは2回目です)
はきものを そろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心も そろうでしょう
「はきものをそろえる」という言葉には、
「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」
「自分の足元を見よ」
「自分の行いを見よ」と言う意味と、
もう一つ深い意味があるのです。
人間は、すべて2つでバランスをとっています。
右足と左足の2つがあるから、歩くことができるのです。
目も2つ、耳も鼻の穴も2つ、手も2つです。
脳も大脳・小脳。
この世の中は、全部2つ。
2つを揃(そろ)えることが大切なのです。
「ロはひとつでしょう」と言う人がいますが、
入る口と出る口があります。
肉体(にくたい)があるから精神(せいしん)があるのです。
誰かのはきものが、みだれていたら、
黙(だま)って、そっとそろえてあげられるような人こそが、
本当に思いやりのある人なのだと思います。
そんな人が一人でも増えれば、そんな子どもがたくさん育てば、
この世の中は、もっともっと素敵(すてき)なものになるでしょうね!
さあ、今日から、おうちの玄関(げんかん)のはきものを、
みなさんが揃(そろ)えましょう!
学校の友達の靴(くつ)がみだれていたら、
揃えてあげましょう!
玄関をきれいにしておくと、幸せがいっぱい入ってきます!