ぞうきんのうた
- 公開日
- 2016/12/21
- 更新日
- 2016/12/21
勝川小学校
4年生の教室の雑巾(ぞうきん)です。
これを見て、ふと、次の詩を思い出しました。
ぞうきんのうた 宮澤章二
水洗いされた ぞうきんは
あちらこちらのよごれを
ふき取り ふき取り
自分は いつも まっ黒になる
相手の よごれを
自分のよごれにすることで 清め
冷たい水で洗われつづけ
自分は ぼろぼろになってゆく
ぞうきんの痛みが指さきに伝わる 冬
小春日(こはるび)の温かさがとてもうれしい 冬
ぼろぼろの姿で干されても
日ざしにかわく ぞうきんの顔は、
なぜか満ち足りて ほっかりとして
小鳥のような体温が 柔らかい
この詩は、ごま書房新社発行『行為の意味』に、おさめられいます。
この詩の本校HPへの掲載は、ごま書房新社から許可を得ています。
※宮澤章二氏の詳細は、ココをクリックしてください。