学校日記

生活集会 校長講話

公開日
2016/10/17
更新日
2016/10/17

勝川小学校

今日は、福祉委員会が行っている
「エコキャップ運動」について、お話しします。

その前に、
みなさんは、「人権」という言葉を知っていますか。
人権とは、「人間が人間らしく生きる権利」で、
「すべての人が生まれながらに持っている権利」です。
簡単に言うと、
「地球上のすべての人が幸せに生きる権利をもっている」
ということです。

ですから、「いじめ」というのは、
絶対にあってはいけないのです!

今年度、勝川小学校では、「人権の花運動」を行っています。
福祉委員会と園芸委員会の人が苗を植えたプランターを、
保育園の小さな子ども達にプレゼントしましたね。
とても良い取組だと思います。

さて、さきほど、
「人間らしく生きる権利」「幸せに生きる権利」が
誰にもあると言いましたが、
この写真を見てください。
病気で苦しむアフリカの子どもの写真です。
アフリカなどの発展途上国では、
毎日、多くの子どもが病気で死んでいます。
「生きる権利」すら、無いのです。

こうした子どもたちに必要なのは、
病気にかからないようにするための「ワクチン」です。
「ワクチン」とは、お薬のことです。

小さな子どもの命を救うためにワクチンを届けたい!
これが、福祉委員会がやっている「エコキャップ運動」なのです。

皆さんが集めたペットボトルのキャップは、
瀬戸の寿工業という会社が、回収してくれます。
この会社は、そのペットボトルのキャップを
「エコキャップ推進協会」に届けてくれます。

では、届けられたペットボトルのキャップは、
どうなるのでしょう。
粉砕機という機械で、「チップ」になります。
これを熱処理することで、リサイクルされ、
様々な製品の原料となるのです。
この原料を売ったお金で、ワクチンを買うことができるのです。
そして、そのワクチンが、
アフリカなどの子ども達に届けられるという仕組みです。

ペッボトルのキャップ860個で、ワクチン1人分が買えます。
勝川小学校の児童数は、903人です。
1人が1つ持って来れば、1日1人の命を救うことができるのです。

以前の生活集会で、「ハチドリのひとしずく」というお話をしました。
主人公のクリキンディーは、
「私は、私にできることをしているだけ」と言っていました。
私たちも、クリキンディーのようなハチドリになりたいものですね!

ちなみに、なぜ「エコキャップ」というのでしょう。
なぜ、「エコ」というのでしょう。
それは、地球に優しい取組でもあるからです。
ペットボトルのキャップを処分するために燃やすと、
たくさんの二酸化炭素(CO2)が出ます。
二酸化炭素が増えると、
「地球温暖化」という環境問題になります。
ですから、ペットボトルを回収してリサイクルすることは、
地球を救うことにもなるのです。

ぜひ、みなさんの力で、困っている子どもたちの命を救いましょう。
そして、地球を守る取組をしましょう。

勝川小学校では、地球を守る取組をもう1つしています。
それは、「資源回収」です。
紙のリサイクルは、地球に優しい取組です。
それだけでなく、
その収益金は、ユニフォームなど、
勝川小学校の子ども達のために使われます。

この「資源回収」の方法ですが、
今までの方法よりも、もっと、皆さんが、
「自分たちは頑張ったんだ!」と思える方法
「自分たちの努力が学校のためになるんだ!」と思えるような方法に
できたらいいなと思っています。

いいアイデアがあったら、
今日この後、認証する児童会執行委員の人に伝えてくださいね。
以上で、お話を終わります。