学校日記

<校長室の窓> 就職に強い生徒

公開日
2016/09/29
更新日
2016/09/29

勝川小学校

保護者の皆様へ

私がある中学校の校長であった時、まだ就職難の時代でした。
しかし、ある高校は、そんな時代でも就職率がとても高かったので、
その秘密を、その高校の校長先生に、直接聞いてみました。
その校長先生から、次のことを教えていただきました。

就職に強い子に教育するだけです。
就職に強い子は、途中で仕事を投げ出しません。
人間には能力があり、
早くできる、丁寧にできるなど、どうしても差が出ます。
しかし、そんなことよりも、もっと大切なことがあるのです。
それは「挨拶」「整理整頓」「時間厳守」なのです。

どんなに勉強ができて能力が高くても、
この3つのことを疎かにする生徒は、仕事が長続きしないのです。
だから、大きな声で相手の顔を見て挨拶すること、
身の回りの整理整頓がきちんとできること、
遅刻をせず、約束を守れること、
これらがきちんとできるように、3年間で鍛えるのです。

これを聞いて、「やはりそうだ!」と私は思いました。

勝川っ子の「生活信条」として、
子ども達に、「凡事徹底」を言っています。
人や物と、しっかり「関わり」を持って生きてほしいと願っています。

挨拶は「人」を大切に、
整理整頓は「物」を大切に思うから、
できることなのです。
例えば、靴をそろえることの大切さを教えることは、
自分がお世話になっている物を大切にする気持ちを
育むことでもあります。
人と物に、しっかり「関わり」を持つことができる人こそが、
「社会で活躍できる人になる!」と言っても過言ではありません。

ですから、挨拶と整理整頓(掃除)が大切なのです。
さらに、人間の信用とは、約束を違えないことだと思っています。
最も身近な約束とは、「時間を守ること」です。

これらは、いわば「当たり前」のことです。
勝川小学校の子ども達も、
この「当たり前」のことが、しっかりできる人になってほしい!
そう願っています。「凡事徹底」です。

就職する直前になって、急にできるようになることはありません。
むろん、学校だけでできることでもありません。
家庭と学校がベクトルを合わせて取り組めて、
初めて達成できると考えています。

小学生の今から、自分で自分を磨かせたい!
自分自身の「輝く未来」のために…。
キーワードは、「凡事徹底」です!
ご協力をお願い致します。

釈迦に説法をお許し下さい。          校長 堤 泰喜