学校日記

<校長室の窓> 運動会を終えて

公開日
2016/09/25
更新日
2016/09/26

勝川小学校

保護者の皆様へ

昨日は、運動会にお越しくださり、
子ども達に、温かいご声援をいただき、誠にありがとうございました。
運動会を無時終えることができたのも、
保護者の皆様のご理解・ご協力のおかげと感謝致しおります。

途中で、何度か雨が降りましたが、
本校教務主任が、ずっと「雨雲レーダー」をチェックして、
その都度、正確な情報を提供してくれたので、
スムーズな運営ができました。

反省すべき点は、色々ありますが、
一番大きなことは、
午後の開始の時刻の連絡を、保護者の皆様に、
メールでお知らせすべきであったと、反省しております。

また、「カメラ席」を設けないのであれば、
子ども席と保護者の皆様の(場所とり用の)シートの間に、
「撮影用のスペースを設ける」などの工夫が
必要であったと感じました。

いずれも、来年度に向けて、検討して参ります。

「親子弁当」につきましては、
7月20日付でお渡した文書に記載させていただいた理由により、
学校としましては、親子弁当を復活させる意思はございません。
親子弁当に賛成の保護者の皆様や子ども達には、
誠に申し訳なく思っております。
何卒、ご理解の程、お願い申し上げます。

繰り返しになりますが、
7月20日に「親子弁当をやめる旨」の連絡をさせていただきました。
保護者の方から、ご意見・ご質問があれば、
責任者である校長自ら、しっかりとお聞きし、
丁寧にご説明をするつもりでおりましたが、
これまでお寄せいただいたご意見は、
お電話2本(いずれも8月)・お手紙1通(運動会当日)だけでした。
お電話では、学校の考えを説明させていただきました。
お手紙は、匿名でしたので、お返事ができません。
申し訳ありません。

きっと、言いたくても言われない保護者の方も、
多かったのではないかと拝察します。
勝川小学校のPTA数は704世帯ですが、
多くの保護者の方々の、
「懐の深さ」「見識の高さ」そして何より、
「勝川小の学校運営を温かく見守ってくださりご支援くださるご姿勢」
に、心から感謝を申し上げます。

子どもからは、2名の子どもから直接、
「親子弁当がなくなって、さびしい…。」
などの声を聞き、私は、ずっと胸を痛めておりました。
しかし、その「さびしい気持ち」を、
「毎年」抱いている友達がいることを、
子ども達にも、理解してほしいと願っています。

昨日配信したアンケートに、続々とご回答が寄せられています。
ご多用の中、本当にありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

その中で、
「親子弁当に賛成だったが、今日のような天候では、
 親子別々にした学校の決断は正しかった。」
「親子弁当でなくてさびしい気持ちはあったが、
 親子弁当でないことで、結果的に全種目ができたと思う。」
などのご意見を、多数いただきました。
とても、ありがたく思いました。

昨日は、気象庁の天気予報では、
午前11時〜12時頃から「少雨」となっていました。
私は、運動会当日の朝、
「親子弁当をやめたので、お弁当の時間に雨が降ってきても、
 混乱(パニック)は起きないから、やれるところまでやろう!」
という決断が、早くできました。
そして、早い時刻に、緊急メールとホームページで、
お知らせすることができました。

実際に、子どもが「教室」で食べたことにより、
昼食時間を、45分間と短縮させることができ、
結果的に、すべての種目をプログラム通りに実施することができました。

アンケートのご意見は、一文一文、しっかりと読ませていただき、
来年度にむけての参考にさせていただきます。
改善できることは、責任をもって改善していきたいと思っております。
忌憚のないご意見をお寄せください。
何卒、よろしくお願い致します。
                        校長 堤 泰喜


ブラスバンド部の皆さんへ

昨日は、本当に素晴らしい演奏でした。
私も、練習からずっと見てきて、
昨日の演奏がこれまでで「最高の演奏」だと思いました。

シャッターを押しながら、感動で涙が出てきました。
そして、
「どうして人をそんなに泣かせるんだい」
「どうしてそんなに感動させるんだい」
と、何度もつぶやきました。

演奏後、涙を流しながら行進している人もいましたね。
3年間努力を続けてきた「万感の思い」があったのでしょう。
美しい涙でした。

職員室でも、ブラスバンド部の素晴らしい演奏が話題になりました。
「過去6年間で一番素晴らしい演奏だった!」
と言っていた先生もいましたよ!

昨日は、昼食時間を45分間に短縮させました。
普通の児童は、11時30分から12時15分までが、
「お弁当タイム」でしたが、
バラスバンドの皆さんは、「着替え」「音出し」「整列」などがあり、
きっと、20分くらいしか、お弁当を食べる時間がなかったと思います。
本当に、ごめんなさいね。

それにもかかわらず、素晴らしい演奏をしてくれました。
そして、皆さんが頑張ってくれたおかげで、
すべてのプログラムを行うことができました。
皆さんが、昨日の運動会の成功の「立役者」です。
本当にありがとう!
                        校長 堤 泰喜


5・6年生の皆さんへ

すばらしい「組立体操」でした。
高いピタミッドやタワーをつくることも、
すごいことかもしれません。
でも、私は、指令台の横で皆さんの姿を見ていて、
約300名の皆さんが、「ピシッ」と揃っている、
その「美しさ」に感動しました。

練習の時に倒立ができなかった人が、本番で成功させましたね!
「すごい!」と思いました。

雨天が続いたせいで、運動場で「通し」で練習したのは、
前日の1回だけでした。
それなのに、本番では、素晴らしい演技をしてくれました。
すごいことだと思います。感動をありがとう!

また、5・6年生の皆さんは、
各委員会ごとで、放送係・器具係・着順係などの係りとして、
しっかりと、自分の役割を果たしていましたね。
そして、応援団の人も、大いに運動会を盛り上げてくれました。

後片付けも、雨が降る中を、一生懸命やってくれましたね。
本当に、ありがとう!
風邪(かぜ)をひいた人はいませんか。
もしいたら、校長先生の責任です。
どうか許して下さい。すみません。

今回の運動会は、5・6年生が全校児童をひっぱり、
みんが「ヒーロー」になれた運動会でした。
本当に、ありがとう!
                      校長 堤 泰喜


かけっこ・短距離走で「悔(くや)しい思い」をした人へ

私が尊敬する東井義雄先生の記念館には、
「一番はもちろん尊い。しかし、一番よりも尊いビリだってある。」

という先生直筆の言葉が掲示されています。
その東井義雄先生の言葉を読んで下さい。   校長 堤 泰喜

著書『東井義雄「こころ」の教え』より

ビリであることは、ちっともはずかしいことではない。
なまけることのほうが、よっぽどはずかしいことだ。
走ることに限(かぎ)らず、生きていく間(あいだ)には、
いろいろなことでビリを走らなければならないことがあります。

しかし、そのとき、
どうか日本一立派(りっぱ)なビリであることができるよう、
こころがけてほしいと思います。
堂々(どうどう)としたビリであってほしいと思います。

これは、なかなか難(むずか)しいことです。
ビリになると、どうしてもひくつになり、はずかしくなり、
心まで貧乏(びんぼう)になりやすいからです。
ですが、ビリの味のわかる人間でなければ、
困(こま)っている人、弱い人、貧(まず)しい人の気持ちなんか、
絶対(ぜったい)にわかるものではありません。

とにかく、ビリになっているときは、
その人にとって、得(え)がたい勉強の機会(きかい)を
与えられているときだと思います。

                       ※ビリ=びり
※東井義雄先生の作品の本校HPへの掲載は、
 東井義雄記念館から許可をいただいています。